紬がアルバイトする「タワーレコード渋谷店」も実名で登場し、実際の店舗で営業時間外に撮影している。村瀬プロデューサーは「主人公がCD ショップで働いている設定になった段階で、一番有名だし、僕自身も学生時代から通っている“渋谷のタワレコ”に決めました。ありがたいことに、快く貸していただけました」と語る。
タワーレコード広報部の担当者によると、これまでドラマのロケ場所として提供することはあったが、「タワーレコード」として実名で登場した事例は、記憶がないという。
渋谷店では、劇中に登場するスピッツのコーナーを再現すると、記念撮影する客が多く来店。また、ドラマの公式Twitterで、目黒が店舖入口にある『silent』の看板を指さして笑うオフショット写真が掲載されると、それを真似して撮影するファンが「毎日ひっきりなしにいらしてます」(広報部、以下同)といい、20~30代女性を中心に来店数が増えている。
また、第1話で紬と想がプレゼント交換したイヤホンを、前述のスピッツコーナー横に陳列。「今は無線のイヤホンがメインになりつつあるのですが、高校時代のノスタルジックな演出で、生産完了品の有線のイヤホンなので、手に入りづらく、かなり品薄になっています」と、ドラマの世界とつながるアイテムに人気が集まっている。
ちなみに、紬と同じアルバイトへの応募状況を聞くと、「増えていると思いますが、時期によって状況が違うので…」と、ドラマの影響かを判別するのは難しいとのことだ。
■店舗独占ムービーにオリジナルプレイリストも
「撮影に協力する中で、最終話に向けてさらに目が離せなくなるだろうと感じています」と予測しており、今月15日からは、川口による番組告知ムービーがタワーレコード店舗独占で上映される予定。「お店で『silent』を疑似体験しつつ、映像をチェックしてもらいたいです」と話す。
さらに、タワーレコードのサブスクサービスでは、脚本の生方美久氏が選曲した“紬と想がきいていたスピッツ”というプレイリストを発信。「ドラマの世界とタワーレコードの世界が交じり合う演出をいろいろと仕掛けているので、気になる方は一度検索してみてください」と、ドラマと連動した取り組みを積極的に展開している。