■周りに「芸能界に行きたい」とは言えなかった
――その楽しさが存分に伝わる写真集になっていると思います。今お話にも出ましたが、柚来さんはアイドルがお好きで、芸能界に興味を持ったのも、欅坂46のMVを観たことがきっかけだそうですね。
中学3年生ぐらいの時に「黒い羊」のMVを観て、5分くらいの映像のはずなのに、映画を1本観たような感覚になって。世界観がカッコよくて、自分もやってみたい、演じてみたい、と思いました。
――それから芸能界デビューまで少し時間がありますが、その期間中、ご家族やご友人には芸能界に興味があることを話していたんですか?
いえ、全くしていません。否定されたらどうしようと考えてしまって……。自分が思ったことは結構言える性格だと思うんですけど、「芸能界に行きたい」ということだけは、本当に事務所に入る直前まで、誰にも言ってませんでした。
――そんななか、ご友人がTikTokに投稿した動画が現在の所属事務所の方の目に留まり、スカウトされて、夢が叶うことに。TikTokを投稿したご友人も柚来さんが芸能界に興味があることを知らなかったということで、本当に不思議な縁ですよね。
「そんなことがあるんだ!?」と驚きました。
――ご家族にはどんな風に伝えたんですか?
「スカウトをしてもらったんだけど、どうかな?」と伝えたら、「やりたいんだったら、やってみたら」と。ちょうど進路を考えないといけない時期だったんですけど、本当にやりたいことを最優先にしてほしいという風に背中を押してもらいました。
■『今日好き』反響「すごい泣いてたね」
――芸能界入りを反対されるかもしれないという心配は杞憂に終わったんですね。芸能界デビュー後は、ABEMAの恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。』にも参加されました。注目度の高い番組ですので、反響も大きかったのでは?
私の周りは本当に何事もなかったような感じで、日常は何も変わりませんでした(笑)。
――そうなんですね(笑)! 配信の次の日に学校に行ったら、大騒ぎになるのかなと勝手に想像していました。
それが、配信が始まったのがちょうど夏休み中で……(笑)。でも、友だちから連絡をもらったり、『今日好き』に一緒に参加していた子といると街中で声をかけてもらったり、注目度の高い番組に出させていただいたんだなと改めて感じました。
――『今日好き』参加を振り返って、印象的だったことはありますか?
これまで、恋愛の面で積極的に行動したことがなかったんですけど、『今日好き』では積極的に動いたので、そこが自分としても頑張ったところかなと思います。番組の中で一度めちゃくちゃ泣いてしまったことがあって。普段は泣いたりしないので、友だちから「すごい泣いてたね」と驚かれました(笑)。
――友だちが番組で号泣していたら、びっくりします(笑)。メディアに出ると、自分としては意外な印象を持たれることがあるとよく聞くのですが、SNSの声などでそういったギャップを感じたことはありますか?
「おとなしそう」とか「落ち着いてる」と言われることが結構多いのですが、普段の自分はよく喋るほうだと思うので、そこはギャップを感じました。