周囲からの高評価とは裏腹に、自身ではまだまだ思い通りに行かないと悩むことも多々あるという。
「たとえば実際に生活をしていたら声を出さないようなタイミングで何かを発したり息を吐くといった、アニメ作品ならではの表現方法の奥深さに直面すると、自分の想像からはみ出していけるワクワク感と同時に難しさを感じることもありました」
それでも、アニメーションに声を吹き込むことの楽しさは増してきている。
「素晴らしい声優の方々とご一緒させていただけたからこそ出会えた役としての感情やアフレコでの経験は宝物です」
7月に行われた公開アフレコの場で、物語の舞台となる2049年の目標を聞かれた杉咲。そのとき「この仕事を続けていられたら」と回答していた。すでに作品が途切れることがないほど女優としてしっかりとした立ち位置を得ていると思われる現状からは、やや意外な発言に感じられたが――。
「不安な気持ちはずっとあります。いつまでも求められる人でありたいです。だからこそ、今の自分に足りていないものを探すことを忘れずに、これからも進んでいきたいなと思っています」と思いを語った。
■杉咲花
1997年10月2日生まれ、東京都出身。2016年に映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・新人俳優賞を受賞。『花のち晴れ~花男 Next Season~』(18)で連続ドラマ初主演、連続テレビ小説『おちょやん』(20~21)でヒロインに抜擢された。そのほか近年の主な出演作は大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(19)、ドラマ『ハケン占い師アタル』(19)、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(21)、『プリズム』(22)、映画『青くて痛くて脆い』(20)、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(21)、『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(21)など。
1997年10月2日生まれ、東京都出身。2016年に映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・新人俳優賞を受賞。『花のち晴れ~花男 Next Season~』(18)で連続ドラマ初主演、連続テレビ小説『おちょやん』(20~21)でヒロインに抜擢された。そのほか近年の主な出演作は大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(19)、ドラマ『ハケン占い師アタル』(19)、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(21)、『プリズム』(22)、映画『青くて痛くて脆い』(20)、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(21)、『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(21)など。
スタイリスト:小嶋智子 ヘアメイク:小澤麻衣(mod’s hair)