学生時代から芸能界で多くの仕事をしてきた宮世。仕事との関係で、学校行事にはあまり参加できなかったという。「文化祭や体育祭など、みんなで一緒にやってみたかったなという思いはありました」と語るが「でもそれ以上に僕は夢や、やりたいことがあるので、それに向かって真っすぐ進んでいくことに後悔はありません」ときっぱり。

現在18歳の宮世が抱く将来の夢とは――。「いつか自分のお芝居で賞をいただけたらうれしいなという思いはあります。あとは大きな夢なのですが、僕は役者をやりながら、監督として映画を撮りたいんです」と語る。続けて宮世は「僕は東日本大震災で被災しているのですが、震災を題材にした映画を作りたい。そのためにいまお芝居を一生懸命頑張っているんです」と言葉を足す。

俳優としてしっかり役に向き合うと同時に、監督や周りのスタッフの一挙手一投足をしっかりと観察し、プロの現場を学んでいるという。「身近に本当に素晴らしいスタッフさんがたくさんいるので、現場では細かいことでもいろいろ質問して、自分のなかに取り入れようとしています」。

好きな監督は世界的な名匠・黒澤明さん。「お芝居のお仕事をするなかで、勉強のために黒澤監督の作品を観るようになったのですが、『蜘蛛巣城』には驚きました」と述べると「1957年の映画なのですが、当時であんなにすごいクオリティの映画を撮るために、どんな試行錯誤があったんだろう……と考えてしまいます。本当に黒澤監督の作品を観るたびに驚きがあります」と多くの刺激を受けているという。

大きな夢を持って突き進む宮世。『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』で経験した現場はハードだったものの、その分「いろいろなことに臨機応変に対応できるようになりました」と自信をもたらした。常にプレッシャーがあるなかで勝負することが「楽しい」と思える18歳の未来は前途洋々のように感じられる。

ドラマ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』はMBSにて毎週火曜24時59分~、TBSにて毎週火曜25時28分~。

  • (C)2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS

■宮世琉弥
2004年1月22日生まれ、宮城県出身。2019年にドラマ『パーフェクトワールド』で役者デビュー。2020年、ドラマ『恋する母たち』で注目を集め、2021年はドラマ『青のSP―学校内警察・嶋田隆平―』、『珈琲いかがでしょう』、『ナイト・ドクター』、『僕らが殺した、最愛のキミ』、2022年はドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』、『村井の恋』などに出演。現在、MBS・TBS『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』に出演中。10月18日スタートのドラマ『君の花になる』(TBS系毎週火曜22:00~)にも出演。