今大会のために初めて2人で組んだわけだが、岡野は「僕はめちゃくちゃ助かるというか楽です。勝手に笑いをとってくれるところもあって、かなりありがたいです」と感謝。吉住は「養成所に入ったときにこの方(岡野)がキングオブコント決勝とかすごい行かれていて、私たちの同期くらいの世代は巨匠さんから影響を受けた芸人が多くて。ネタを考えるうえでも一応影響は受けているので、無理があるわけではなかったですね」と話した。
2人で組む楽しさややりがいを尋ねると、岡野は「我々はピン芸人で普段やっていて、やっぱ吉住がド~ンとウケると、僕はそのとき袖にいて舌打ちしてるんです。コンビでうれしいことなのに。そのあともっとウケようと思って失敗しちゃう。だからピンなんでしょうね(笑)」と自分はピン向きだと実感したという。
吉住は「巨匠さんはキングオブコント決勝行かれて、ピークのまま終えられている方たちなので、私と組んで変なところで落ちたら私のせいじゃないですか。そういうプレッシャーもあるのかなと思って挑みましたが、意外と1回戦とか2回戦で落ちても岡野さんのせいにできるなと。責任をなすりつけられる相手がいるっていいなと思いました」とコンビならではの良さを感じたようで、岡野も「そうなんですよ。ピンのときに思いましたけど、2人でスベるのとピンでスベるのと全然違って。ピンでスベると全部自分が悪い。手柄も自分ですけど。2人でスベると『吉住のあそこも悪かったですね』ってできるのはいい」と同調した。
今大会に向けては、睡眠を削って挑んでいるという。吉住が「寝ないでストイックに練習しています」と言うと、岡野も「ほかの人より寝ずに頑張るという手段で。それしかないですから」と話した。
続けて岡野は「こんなにギャンブルやってないのは初めてです。2、3週間はやっていません」と告白。「ギャンブルやる時間あったら稽古場でネタ合わせをやっていました。ほかの人より期間的に足りていないのでそれしかないなと。だから性根が変わりましたね。キングオブコントの前後で変わるかもしれないです」と自身の変化をアピールした。
賞レースでのピン芸人同士の即席ユニットでいうと、おいでやすこがが『M-1グランプリ2020』で準優勝。その後、おいでやすこがとしての活動も継続している。最高の人間は、大会後も活動していく可能性はあるのだろうか。
吉住が「ちょっと先のことは考えられないです。今は決勝に集中する感じですよね」と言うと、岡野は「こういう言い方する人って、終わったら解散するじゃないですか」とツッコミ。「でもお互い大人なんで、利用し合えればいいかなと思っていますけど」と加えると、吉住も「そうですね」と同調。大会後の活動の可能性もゼロではなさそうだ。
今年も昨年に続き、ダウンタウンが総合MCを務める『お笑いの日2022』(14:00~21:54)を8時間にわたって生放送。そのフィナーレとして『キングオブコント2022』が放送される。15回目となる今回、審査員は昨年同様、松本人志(ダウンタウン)、飯塚悟志(東京03)、小峠英二(バイきんぐ)、秋山竜次(ロバート)、山内健司(かまいたち)が担当する。
決勝進出を決めた10組は、いぬ、かが屋、クロコップ、コットン、最高の人間、ニッポンの社長、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、や団、ロングコートダディ(50音順)。参加総数3,018組の頂点に立ち、キングの称号と優勝賞金1,000万円を手にするのはどの組か。
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