“日本一のコント師”を決める『キングオブコント2022』の決勝が、本日8日(19:00~)にTBSで生放送される。昨年に引き続き、即席ユニットの参加が可能となった今回、岡野陽一と吉住による最高の人間が、即席ユニット初の決勝進出を決めた。2人に、ユニット結成の経緯やユニット名の由来、ユニットの楽しさなど話を聞いた。

  • 最高の人間の吉住(左)と岡野陽一

即席ユニット参加OKとなって2年目の今年、初めて即席ユニットが決勝の舞台に立つ。元巨匠の岡野と、『女芸人No.1決定戦 THE W 2020』で優勝した吉住という、プロダクション人力舎の先輩後輩コンビによる最高の人間。岡野は、巨匠として2014年と2015年に決勝を経験しており、7年ぶりの決勝進出となる。

岡野は、決勝進出について「自信があったということはないですけど、(準決勝は)みんなウケていて、我々もないなとは思っていませんでした」とコメント。吉住が「正規のコンビやトリオの方が1年とか何年もかけてネタを作られている舞台なので、とにかく失礼のないように。(即席ユニットは)来るなと思っている人もいると思うので」と気をつけていたことを明かすと、岡野も「わかる! 我々も一生懸命やっていますが、会場入りの顔が難しかったです」と頷いた。

ユニット結成は、吉住が事務所の人などからお願いされたことがきっかけだったという。「岡野さんが巨匠解散されてクズ芸人へ華麗なる変身を遂げられ、ネタから遠のいていて、それを危惧した事務所の方や作家さんが『(芸歴制限で)R-1はもう出られなくて、岡野にはもうキングオブコントしかないから、もしよかったら組んで出てあげてくれない?』って言われて」

岡野は「吉住が熱烈に組もうって言ってきて、熱意に負けて組んだつもりだったけど、裏では介護みたいな話になっていて」と苦笑。「正式には『裏で動いていた』ということですよね?」と確認すると、吉住は「真実はそれです」と返した。

ユニット名は、いくつかの候補の中から吉住があみだくじで決めたという。吉住は、岡野と吉住で「岡住」、ヒゲと一重で「ひげひとえ」などを提案。岡野は「最高の人間」を思いついて提案するも「何でもいい」と吉住に委ねたところ、吉住もあみだくじで運に任せた。

岡野は「僕は基本的には呼ばれたい名前をコンビ名に。『巨匠』もそうでしたが、『最高の人間』って呼ばれることはないなと思ったので。ユニット名にしたら皆さん言ってくれるので、うれしくてしょうがないです」とにんまり。

吉住が「言ってもらえる分には気持ちいいんですけど、自分たちで『最高の人間です』って言わなきゃいけないときはめちゃくちゃキツくて。準々決勝とか準決勝の受付に行ったときに2人とも黙りこくっちゃって(笑)」と吐露すると、岡野も「これですって(指で)。自分で言うのは恥ずいですわ(笑)。人に言われるのはうれしいですけど」と苦笑した。