中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『それって!?実際どうなの課』(毎週水曜23:59~)で、お笑いコンビ・Wエンジンのチャンカワイが、痩せるとウワサの食べ物を3日間食べ続ける検証企画が、10月5日放送の「3日間ずっと秋の味覚を食べ続けたら体重はどうなるのか?」で、ついに20回を迎える。
時には満腹との戦いを強いられながら、「すべては、人類のために」と体を張って挑むその姿に、SNSでは放送されるたびに「#チャンありがとう」の声が続出するが、チャン自身は、かつてのバラエティにあった“番組に過酷なミッションを課せられる芸人”という感覚ではなく、「スタッフと一緒に答えを見つけに行く」のだと語る――。
■悪ふざけのためにやってるわけじゃない
この企画について、「世の中に『これを食べたら太らない』っていうウワサが回ってて、それを信じてる人がいるけど、ダイエットなんて踏み込んでも分からへんことが多いから、実際にそれができない人がほとんどじゃないですか。でも、僕は別にダイエットをするつもりなんてサラサラない。だから、食べることの好きな人間が、その答えを見つけに行くっていうのは、ちょうどいいことじゃないかと思って、楽しくやらせてもらってます」というチャン。
「(食べまくっても太らないという結果を出して)『ほら大丈夫やった』って言いたいのが本音だし、太ってしまったりしたら『うわーごめんなさい!』と思いますね」と、使命感を持って臨んでいる。
同じ食べ物を3日間食べ続けるというのは大変な挑戦だが、かつてテレビのバラエティに数多くあった芸人の過酷なチャレンジ企画とは、向き合い方が大きく異なるという。
「決して番組にムチャさせられてるっていう関係じゃなくて、“一緒に答えを見つけに行く”っていう感じなんです。ラム肉の回なんて、食べ切られへんけど、食べないと答えが出ないから、(スタッフが)みんな徹夜で付き合ってくれてる。だから、もう“やらす・やらされる”のテレビの時代はとうに終わってて、この結果が人のためになったらいいし、欲を言えば学者さんとかが(結果に興味を持って)『おおっ!』って前のめりになってくれたらうれしいんです」
毎回、ウワサ通りに痩せる結果が出ていることから、「驚きの連続なんで、もう僕からやりたいっていうふうになってますよね」という姿勢。そのため、「他の人がやってたら嫉妬します。ザ・たっちがやってると、『それって双子ってくくりじゃなかったら、僕でもできるんちゃうの?』って」と、譲れないポジションだ。
『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日)の剣道修行などでも、企画に対して真摯(しんし)に向き合う姿勢が伝わってくるが、「意義を持ってやっているというのはありますね。ただバンジー飛んで笑ってもらうんじゃなくて、何のためにやって、何を感じてもらいたいかというところで、ただのリアクション芸人のやり方とは違うかも」と、意識を持って挑んでいるそう。
「『どうなの課』だと、ステージを作ってくれるのは “実際やったらどうなのか”ということだし、悪ふざけのためにやってるわけじゃなくて、誰かの何かのために見つけに行く検証なので、そこは一応、胸張ってやってるつもりです。それを楽しく伝えるのが、我々の役目かなと思いますね」と、矜持をのぞかせた。
■「僕が太ってしまうと、食べ物が背負ってしまう」
その食べっぷりには、食材への感謝の気持ちも伝わってくるが、「同じもんを食べて僕が太ってしまうと、明らかに食べ物が背負ってしまいますんで、太ってしまうかどうかだけを気遣ってるだけです。楽しく食べさせてもらってますから、食材の良さを伝えたろうとか、そういう色気はあんまりないかもしれないです。お腹いっぱいのときは苦しい顔してまうし」といい、「松山(綾子、フードコーディネーター)さんがめちゃくちゃおいしく作ってくれるから、それで安心して食べられるんです」と全幅の信頼を寄せている。
食べる際や消化の休憩中には正座していることが多いが、「これは剣道部だったから、もうクセなんですよ。礼儀正しく食べたろうというわけじゃなくて、座ってる方がふくらはぎをギューっとつぶして気持ちいっていうだけです(笑)」とのことだ。