■飯尾和樹の本当か嘘か分からない話

――撮影の合間にはお話しされましたか。

最初のシーンを撮るときから、「何歳なの?」「今大学行ってるの?」とか色々私に聞いてくださって、飯尾さん側から話しかけてもらえてとてもありがたかったです。私も打ち解けていろんな話ができました。

――特に盛り上がった話があれば教えてください。

飯尾さんが、夏は洋服のままお風呂に入るという話が衝撃的で……。

――えっ!? 本当ですか?(笑)

私も最初は本当なのか嘘なのか分からなくて!(笑)でも本当の話で真面目に話してくれました。「ドッキリで水の中に落とされたときの感覚が気持ちよくて、夏は洋服のまま入っちゃうんだよね」って言ってました(笑)。

  • 読売テレビ提供

■若いファンのテレビ見るきっかけに

――それは衝撃的なお話ですね(笑)。ここからは莉子さん自身のお話もお伺いします。莉子さんは「好きな女性インフルエンサー2020年4月版」(マイナビティーンズ)でも1位を獲得したことがあり、SNSで大きな影響力を持つ10代だと思うのですが、最近ドラマにも積極的に出演されています。今年は『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)のような昔ながらのドラマにも出演されましたが、テレビのお仕事の魅力をどう感じていますか。

バラエティ番組の収録でロケをしていると、以前より高い年齢層の方にも気づいてもらえることが増えました。お母さん世代の方から「『ファイトソング』(TBS系)見てました」と声をかけてくれることもあって、テレビでお芝居をしていたから知っていただけたんだと思うとありがたいです。身近なところでいうと、自分のおじいちゃんが見ている刑事ドラマに出られたことはおじいちゃんにとっても新鮮だったみたいで、おじいちゃん孝行ができたのかなと思います。今でも、役として生きている自分がテレビに映っているのは不思議な感覚でまだ慣れません。逆に言えば、SNSで私を知ってくれた若いファンの子たちが、私をきっかけにドラマを見てくれたらすごくうれしいです。

――きっとテレビ側も、莉子さんが出演することで若い方たちに見ていただけたらすごくうれしいと思うんですよね。

私もそうやってお芝居の場を広げていけたらうれしいですし、架け橋になれたらと思います。ただ最近流行にはギリギリで追いついてるような年になってしまって……。

――全くそんな風には見えませんが……(笑)。

やっぱり現役高校生は特別だったなと思います。まだまだ若い代表としていろんなところに呼んでいただけるように勉強したいと思います。

■20代は自立が目標「芯の強い大人に」

――莉子さんは12月に二十歳を迎えますが、20代はこんな女性になりたいという目標はありますか。

自立したいです。小さなことなのですが、何週間か撮影のお仕事でお泊まりするとき、私はどうしても共演者の方たちと一緒にいないと寂しくなっちゃうんですけど、そこで「1人で大丈夫なので、困ったときだけ連絡します」って言える方にめちゃくちゃ憧れるんです! 大人の余裕を感じるというか。私はすぐマネージャーさんに「これってこうですか?」って聞いてしまうような心配性な一面もあって……。

――そっちのほうが、コミュニケーションも取れていて素敵な気がします(笑)。

そうですか?(笑)人と上手く関係を作りながらも、ちゃんと自分を持っている、1人でも頑張れるような芯の強い大人になりたいです。

――では最後に、今作のアピールをお願いします。

ドラマを見るのが苦手な方って、途中でSNSを見たくなっちゃったり、他のことをしたくなっちゃったりすると思うんですけど、この作品は本当にちょうどいい時間で構成されています。ナビゲートパートを見て5分のドラマを見てちょっと休憩して、というペースがちょうど良くてあっという間に見終わっちゃうと思います。8本すべて物語のジャンルが違うだけじゃなく、撮影の仕方や映像のタッチも違うので注目してみてください。最後の結末を予想しながら「こう来ると思ってたのにこう来た!」と楽しんでもらえたらうれしいです。友達同士で「私はこの作品が好きだった」と共有し合うのもオススメです!

■莉子
2002年12月4日生まれ。神奈川県出身。2018年11月号から2021年7月号までファッション誌『Popteen』の専属モデルとして活躍。SNSの総フォロワー数は250万を超え、2020年4月、マイナビティーンズの「好きな女性インフルエンサーランキング」で第1位に輝くなど10代女性を中心に絶大な人気を誇る。2020年には『小説の神様 君としか描けない物語』で映画デビューし、今年は『君が落とした青空』、『牛首村』、『女子高生に殺されたい』、『きさらぎ駅』と4本の映画に出演、女優としても活躍の幅を広げている。ドラマ出演作に『ブラックシンデレラ』、『DISTORTION GIRL』、『ファイトソング』、『卒業式に、神谷詩子がいない』、『村井の恋』など。