――キツネをモチーフとした仮面ライダーギーツの姿を見たとき、どう思いましたか?
素直にカッコいい!と感激しました。高校時代ラグビー部に入っていて、そのエンブレムがキツネだったんです。だからキツネには縁があるなと嬉しい気持ちになりました(笑)。台本に載っている資料でギーツのイラストを見たときは、実は特に大きな感情の動きもなく「ふーん」くらいに思っていたのですが、初めて実際にギーツと出会ったとき、すごくカッコいいぞ!とテンションが上がって「フィギュアが出たらぜったい部屋に飾りたい」と思うようになりました。
――英寿がギーツに変身する際には、指でキツネの形を作った後、手前に差し出して指をパチン!とはじく、とてもスタイリッシュなポーズが見られました。この変身ポーズはどうやって作り上げていったのでしょう。
アクション監督の藤田慧さん、スーツアクターの中田裕士さん、中澤監督たちと話し合いながら、あの変身ポーズを作っていきました。最初は指でキツネを作るかどうか意見が分かれていたんです。僕としては、子どもたちがマネをしやすい動きがいいなと思い、キツネを作るほうがいいですと要望を言いました。
――『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』劇中で仮面ライダーギーツが登場したときは驚かされました。エンディングのクレジットでは「???」となっていましたが、あそこでギーツの声を演じているのが簡さんだったんですね。ギーツへのアフレコは映画が初だったと思いますが、やってみていかがでしたか。
それまでアフレコ自体の経験がなかったので、映画のときは本当に難しかったです。出番は2分しかなかったのに、収録が終わるまで2、3時間くらいかかってしまい、スタッフのみなさんに申し訳なかったです。テレビの第1、2話のときもアフレコが難しくて、収録が終わると「なんて難しいんだ」とヘコんでいましたが、第3、4話になってくると少しはつかめたのか、やりやすくなっていきました。それからアフレコが楽しいと思えるようになりました。
――監督をはじめ、ベテランの「仮面ライダー」スタッフに囲まれての撮影で緊張することはありますか?
時には優しく、時には厳しく指導していただいています。僕はラグビー部だったので、厳しく言われたとしても「よし、今度はちゃんとやるぞ!」と、気合いが入るほうなんです。少々ガツンと言われても逆にやる気を出して、どんどん乗り越えて上手くなっていければいいなと思います。
――これから英寿にはアクション面の見せ場などが出てくるでしょうか。簡さんはアクションのほうはお好きですか。
始まったばかりのころはそんなに数は多くないですが、英寿のアクションシーンがありますので、ご期待ください。体を動かすのが好きですから、これからはもっと激しいアクションにも挑戦してみたいです。
――連日の撮影でお忙しいと思いますが、そんな中でご自身が見つけた日常の「楽しみ」というものがあれば教えてください。
今や撮影所が「第二の家」と呼べるくらい、愛着を感じています。そんな中、撮影が終わって帰るときに『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の樋口幸平くん(ドンモモタロウ/桃井タロウ役)と一緒にサウナに入るのが、今の楽しみですね。樋口くんとはサウナ好き同士仲良くしていて、昨日も2人で行ってきたところです(笑)。
――さまざまな動物モチーフの仮面ライダーが大挙参加するデザイアグランプリ、そんな中でギーツ/英寿はどんな個性があるのでしょうか。
タイクーンやバッファと違い、英寿は不敗の男の余裕を備えています。他のライダーとの圧倒的な差に注目してください。まだ明かされていない部分が多いだけに、物語の進行とともに英寿の深みを出していけるよう、頑張って芝居をしたいです。
――いよいよ放送開始となる『仮面ライダーギーツ』。その見どころを教えてください。
「生き残りゲーム」という今までにない仮面ライダーのテーマや、先の展開が予測しにくいミステリアスなストーリーが見どころです。これから先のお話がどうなるのかは、視聴者のみなさんと同じく出演者の僕たちもまるでわかりません。まだ序盤のエピソードを撮影したばかりですが、とにかく高橋悠也さんによる脚本が面白くて、子どもから大人まで幅広くお楽しみいただけるんじゃないかと思います。『仮面ライダーギーツ』をどうぞよろしくお願いします!
(C)2022 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映