同じ北海道出身で憧れのスターだという頼朝役の大泉洋との共演も大きな経験に。頼朝は7月3日放送の第26回で天国に旅立ったが、その放送後に大泉と会う機会があったという。

その際に、大泉から「幽霊として出ていろんなことを助言したい」と言われたそうで、金子は「死ぬのが早すぎます」と返したという。また、金子の演技について褒めてくれたそうで「『よかったよ』ということを言ってくださいました」と明かした。

頼家が母・政子に対して「北条をわしは絶対に許さん! お前もだ!」と憎しみをぶつけるシーンについても語ってくれた。

「怒りとか憎しみとか絶望とか、もっと重い悲しみのような、いろいろたまっていたものが爆発するシーンなので、苦しかったです。小池さんにとってもつらいシーンだったと思うし、僕自身もつらいシーンでしたが、母としての存在感というか、そのリアルさをすごく感じました。それはたぶん小池さんの愛がしっかり僕に伝わっていたからだと思います」と振り返り、小池のことを「本当に母のように思っていました」と話した。

義時の判断で伊豆の修善寺に送られた頼家。きょう28日放送の第33回のサブタイトルは「修善寺」だ。鎌倉では実朝を鎌倉殿とする新体制が始まり、北条時政(坂東彌十郎)が執権別当に就任。一方、失意の頼家にはどんな展開が待ち受けているのか。金子の熱演にも引き続き注目したい。

■金子大地
1996年9月26日生まれ、北海道出身。「アミューズオーディションフェス2014」にて俳優・モデル部門を受賞しデビュー。2018年に連続ドラマ『おっさんずラブ』に出演し注目を集める。2019年の『腐女子、うっかりゲイに告る。』で連続ドラマ初主演、2021年には映画『猿楽町で会いましょう』で映画初主演を務める。2021年10月に第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞。そのほか、映画『サマーフィルムにのって』、舞台『ザ・空気 ver.3』、『パンドラの鐘』などに出演。現在、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『魔法のリノベ』に出演中。映画『手』(9月16日公開)が公開待機中。

(C)NHK