――製作会社の方との打ち合わせの様子を映した動画を拝見しましたが、“こうしたい”という熱意がすごく伝わってきました。

こんなに具体的に詳細を持ってくると思われていなかったみたいで、担当の方にも驚かれました(笑)。このバスローブは、実体験をもとにどうしてもこだわりたいポイントが色々とあって、何回も打ち合わせをさせていただきました。生地の調整をしたり、「ここの部分をあと2センチ大きくしたい」という風にサンプルの修正をしたり。もちろん皆さんの協力があって実現したことなのですが、すごくワクワクして、楽しかったです。

実は、最初に考えていたものと仕上がりも結構変わっていて。元々はワッフル生地にしたいと伝えていたんですけど、自分がお風呂上がりに着てみたら、ちょっと吸水力が物足りなく感じたので、パイル生地に変えたんです。(生地を変えた完成品を)実際に私もお風呂上がりに着ているのですが、体が多少濡れたまま着てもすぐに乾きます。

ワンオペバスローブという名前ですが、小さいお子さんがいる方にはもちろん、ただただめんどくさがり屋な独身時代の私のような方や、お子さんが少し大きい方にも、おうちでリラックスしたいときのルームウェアやパジャマとしても使っていただけたらなと思います。

――一般的なバスローブとデザインも違いますよね。ここにもこだわりが?

旅館やホテルで浴衣を着たときもそうだと思うんですけど、一般的なバスローブだと寝てる間にはだけてきちゃうので、ひものタイプよりもツナギのほうがいいなと。子どもを寝かしつけるときに一緒に寝落ちしちゃっても大丈夫です。普通のルームウェアにも見えるので、もし荷物が届いたときにもそのまま出ることもできますし、お風呂あがりすぐに授乳ができるように前開きでボタン付きにしました。

あとは、娘をお風呂に入れたあと、溜まっていた家事をまとめてすることも多くて。例えば食器を洗うとき、一般的なバスローブだとちょっと袖口が広くて、中に水が入ってきちゃったりするのですが、このバスローブの袖は5分丈になっているので邪魔になりませんし、足首部分にはゴムとスリットが入っているので、暑い時やお風呂洗いをするときにも上に上げられます。

ポケットも4つ付いているんですけど、パンツのポケットはスマホが落ちにくいように深めで真っ直ぐになってるんです!

――菊地さんが日々の家事、育児で感じた悩みがバッチリと解決される仕様になっていることが伝わってきました! では最後に、今後挑戦してみたいと思い描いていることがあれば、お聞かせください。

今回ワンオペバスローブを作るのと同時に、「UNf(アンフ)」というブランドを立ち上げたんです。バスローブの胸元にもロゴが入ってるんですけど、「忘れられない子育てをしよう」という思いを込めて、“アンフォーゲッタブル”の頭文字3つをとりました。

どんどん子どもが大きくなって、「2歳の頃って、どうだったっけ?」とならないように、大変だったことも全部楽しい思い出になったらいいなと。今後も、ママさんたちが「これあったらいいよね」「すごい便利だね」と思えるものを、私ひとりではなくて、皆さんと一緒に作っていけたらと思っています。

■プロフィール
菊地亜美
1990年9月5日北海道生まれ。 2006 年、レプロガールズオーディションにエントリーし、最終審査で落選するも審査員に声をかけられ所属が決定。その後、アイドリング!!!16号として活躍し、2014 年に同グループを卒業。2018 年に一般男性と結婚し、2020年8月に第一子となる女の子を出産。現在は、タレントとして活躍を続けるほか、YouTubeやSNSで発信する日常の姿が、女性を中心に支持を集めている。2022年8月5日、自身がプロデュースするブランド『UNf(アンフ)』を立ち上げた。