俳優としてのみならず、バラエティ番組でも抜群のトーク力で活躍している大泉洋。近年は司会業も務め、Amazon Original番組『ザ・マスクド・シンガー』では2年連続MCを担当している。大泉にインタビューし、同番組や司会業への思い、根底にある「笑わせたい」という欲求、そして今後について話を聞いた。

  • 大泉洋 撮影:蔦野裕

『ザ・マスクド・シンガー』は、マスクで正体を隠した有名人が実力勝負のパフォーマンスに挑み、出演者や視聴者がその正体を推理するエンターテインメント番組。シーズン2は8月4日より毎週木曜20時にPrime Videoで独占配信される。

全米を中心に世界で人気を博した番組の日本版ということで配信開始前から注目を集めていた同番組。大泉はシーズン1で関心の高さを感じたそうで、TEAM NACSのメンバーからも反応があったと明かす。

「地上波のテレビに出ていたのとは違う反応がありました。注目度が高かったんだなと。仕事をしていて、うちのメンバーから『見た』と言われることはそんなにないんですけど、『ザ・マスクド・シンガー』はメンバーの中にも好きな人がいました」

そして、「シーズン1がとにかく楽しかったので、シーズン2も楽しめたらいいなと思って挑みました」と述べ、「よりスケールアップしています。僕の登場の仕方がもっと派手になっていたり、パフォーマーを当てるヒントの出方が違ったり。出てくる人を当てるという面白さが倍増されていると思います」とシーズン2の魅力をアピールした。

司会をする上で、アメリカ版の司会者の振る舞いを参考にしたという。「僕はどうしても面白くしたいという思いがあるのですが、それプラス、アメリカの司会者のスマートな感じやカッコよさが必要なのかなと」。登場シーンはまさに“カッコいい大泉洋”が見られる。

「シーズン1の最初は、なんで司会者がこんなカッコよく出てこないといけないのだろうという照れがありましたが、シーズン2になったので慣れたというか、ここは割り切ってカッコよく出た方が番組としてはきれいにいくんだろうなと。シーズン2は、僕の登場はよりグレードアップしています!」

番組に合わせてカッコよさも出しつつ、大泉が何よりも大切にしていることはやはり、「笑わせる」ことだ。

「僕は何をしたい人かというと、笑わせたい人なんです。例えば真面目にお話を聞いてくださいというお仕事であれば、僕じゃないほうがいいのではと思います。もちろん芸人さんは芸人さんで面白いですし、僕なりのやり方でできる面白さを求めています」

笑いの程度については番組に合わせて調整。「僕がやることですべてを笑いに変えたいというわけではなくて、例えば『SONGS』では、僕とアーティストの絡みの中に何か笑いが生まれればと思っています。もちろん、笑いだけあればいいということではないし、番組の性質を僕なりに考えて加減しています」と説明し、『ザ・マスクド・シンガー』に関しては「笑いに特化して司会をしていい番組かなと思ってやっています」と話した。