現在放送中のTBS系火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』(毎週火曜22:00~)で連続ドラマ初レギュラー出演を果たしたアーティストの青山テルマ。現場では共演者からも「魅力の塊」と称賛されるなど、作品には欠かせない存在となっているというが、芝居を経験したことで俳優へのリスペクトはより一層強くなったという。
青山が演じるエンジニアの夏井恵実は、CEOの成川佐奈(永野芽郁)、須崎功(杉野遥亮)、栗木次郎(前原滉)らと共に「ドリームポニー」で働くプログラマー。帰国子女で語学な堪能なうえ、常に周囲を明るくするムードメーカー的な存在だ。
「夏井恵実はとにかく明るくて天真爛漫。演じていると前向きになれるし、元気をもらえることが多いんです。彼女に救われることが多々あります」。
そんな恵実を演じる青山も、恵実同様、現場ではムードメーカーになっているよう。「ドリームポニー」に中途採用され新たな風を吹き込む小鳥智志を演じる西島秀俊や、前原も青山は「魅力の塊」と絶賛する。
「本当にそう書いていただいた記事を読んで泣いちゃいました。私からしたら皆さんが魅力の塊のような人たちばかりで、そんな方々に褒めていただけるなんて本当にうれしかったんです」。
チーム「ユニコーンに乗って」には欠かせない存在となっている青山だが、連続ドラマにレギュラー出演するのは初めての経験。期待以上に不安が大きかったという。
「みなさん本当にプロの方のなかに演技の新人というか、ほぼ初めての私が入ることに撮影前は『なんか足を引っ張ってしまうかもしれない』と、ものすごく緊張していたんです。本読みなんて本当にやばくて、吐いてしまいそうなぐらいでした」。
しかし一方で、2007年にメジャーデビューして以来、15年近い芸能活動のなかで、自分が知らない世界にチャレンジできることの尊さにも惹かれたという青山。
「いま34歳で、この業界も15年になるんですよね。そんななかで初めてのオファーをいただいて、本当に貴重なことだし、ありがたいじゃないですか。新しいところに飛び込むことでなにか見えてくるものもあるかもしれない。そんなワクワクした気持ちもあったので、今回はその感情を大切にしようと思って挑戦させていただきました」。
不安な気持ちに打ち勝ち、解き放たれた青山は、現場で強烈な輝きを発揮する。永野や杉野も以前の取材で、青山の自由奔放なアドリブが現場に良い勢いをつけていると話していた。
「第2話で海斗くん(坂東龍汰)がアプリの3D化に成功して、そのあと小鳥さんがアプリの実践営業できる施設が見つかりましたって盛り上がるシーンがありましたが、監督から『カットがかかるまではとにかく演じ続けてください』と言われていたんです。このシーンは会社にとって良いことが続いたので、私がお祝い=赤飯だと思い『今日は赤飯じゃん!』みたいなセリフを叫んだんです。そこでカットがかかるかなと思ったらまったくかからなかったので、ボイスパーカッションとか入れてずっと“赤飯”ってやっていたらちょっと変な雰囲気になってしまって。でもカットがかかったら、みんな大爆笑してくれて……。脚本家の大北さんもそのシーンは書いていなかったのですが、面白がってくれたみたいで、すごく印象に残っています」。