また、ワタナベエンターテインメントは「愛にあふれている」と、事務所にも感謝している。
「ほかの事務所に入ったことがないので他社がどうなのか全くわからないですけど、うちの事務所は愛にあふれていると思います。特に社長と我々役者やタレントとの距離がめちゃくちゃ近く、会う機会もたくさんあるので、『見てくれているんだ』ってすぐわかる。よかったら褒めてくれるし、ああしたほうがいいんじゃないのっていうところはちゃんと言ってくれるし、いろんな意味で愛のある事務所だなと思います」
D-BOYSのメンバーとして定期的に舞台を経験できたことも大きかったという。
「D-BOYSだけで作る『D-BOYS STAGE』という舞台があって、そこで若い時に舞台を年に1本とか経験できたことはめちゃくちゃありがたかったなと。現場を積まないと芝居はうまくならないと僕は思っているので、いろんな現場を経験させてくれた事務所に感謝しています」
そして、自身の経験を踏まえ、「これから若い人たちが入ってくるのであれば、『D-BOYS STAGE』みたいなものをやらせてみてはいかがでしょうかと事務所に意見したことはあります」と明かし、「そのくらい僕はあの経験が今に生きていると思っています」と語る。
また、「切磋琢磨できるライバルが同じ事務所とはいえ、すぐそばにいるというのはめちゃくちゃ大きかったです」とも。山田裕貴や志尊淳など多くの人気俳優を輩出しているが、今でもD-BOYSの仲間の活躍は刺激になっているそうで「みんながいろんなところで頑張っているのを見ると刺激になりますし、すごくうれしくなります」と笑顔を見せる。
瀬戸や山田、志尊らが出演するD-BOYSの舞台を今開催したら、とても豪華なステージになる。「D-BOYSとして僕が何かやるということは考えていませんでしたが、うちの事務所の人間だけでできるというのは新鮮かもしれないですね」と笑った。
今後の活動について尋ねると、「全く思い描いていないです。先のことはわからないので考えても意味ないかなと。このときにこうなっていたいとか考えたことはないです」と告白。デビューしてからずっと先のことは考えずにやってきたそうで、「これからも目の前の仕事に一つ一つ向き合っていけたら」と話した。
北条時房役を演じている『鎌倉殿の13人』の今後の展開も楽しみだが、8月7日~28日に東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、9月3日~6日に京都劇場にて、主演舞台『世界は笑う』が上演される。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)作品への出演は3度目となる瀬戸は「KERAさんの作品に出るたびに周りから『また新たな瀬戸康史が見られた』って毎回言ってもらえて、僕もKERAさんの作品をやると何かがはがれていく感じがあって、今回もきっとそうなると思うので楽しみです」と期待。「昭和30年代の喜劇人たちの物語ですが、笑いにあふれているかといったらそうでもなくて、どんどん変わっていく日本が描かれていて、僕も俳優という職業をやっているので寂しい部分もあったりします。詳しくは言えませんが、笑いだけではない話になっています」と見どころを伝えた。
最後に、オーディションを受けようか迷っている人や芸能界に興味を持っている人たちに向けて、「少しでも興味がある人は、いい機会だと思うので応募してほしいですし、お母さんとかもじゃんじゃん送ってきてほしいです。うちの事務所はとても愛にあふれている事務所なので、入って損はないと思います。そして、俳優や表現者という仕事はどんどん脳みそが柔らかくなったり、心が豊かになったりする仕事で、魅力的だと思いますのでぜひ挑戦してほしいです」とメッセージを送った。
1988年5月18日生まれ、福岡県出身。2005年に芸能界デビュー。近年の出演作に、NHK連続テレビ小説『まんぷく』(2018~2019)、ドラマ『パーフェクトワールド』(2019)、『デジタル・タトゥー』(2019)、『ルパンの娘』(2019、2020)、『私の家政夫ナギサさん』(2020)、『男コピーライター、育休をとる。』(2021)主演、Amazon Prime Video『恋に落ちたおひとりさま~スタンダールの恋愛論~』(2022)、映画「寝ても覚めても』(2018)、『コンフィデンスマンJP英雄編』(2022)、『愛なのに』(2022)、舞台『ドクター・ホフマンのサナトリウム」(2019)、『23階の笑い』(2020)、『日本の歴史』(2021)、『彼女を笑う人がいても』(2021)など。現在、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演中。8月7日より舞台『世界は笑う』も控えている。
ダンス&ボーカルグループ候補生を募集する「D-BOYS SINGオーディション」と、次世代を担う新人俳優を発掘する「WE ACTオーディション」を同時開催。両部門とも合格者には無料でレッスンできる環境を用意。1次面接は、全国4都市(東京・愛知・大阪・福岡)で開催するほか、オンラインでの参加も可能。