――映画ゲストのひとり、アヅマ役のケイン・コスギさんとご一緒するシーンがあったそうですが、ケインさんと共演されたときのことを教えてください。
僕がアヅマの攻撃を受けて倒れるシーンがあるのですが、そのとき「大丈夫?」と優しく話しかけてくださったのが印象的でした。それほど言葉を交わす機会がなかったのですが、一緒に写真を撮ってくださったり、終始気さくに接していただいて、とてもいい雰囲気で撮影が進みました。
――坂本監督はこれまでも「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」の劇場版で、数々のハードアクションを作り上げてきました。坂本監督とご一緒されていかがでしたか。
坂本監督のアクションは、現場でアイデアを出しながらどんどん決めていくスタイルで、僕も監督といろいろ相談しながら、いくつかの手をつけてもらいました。とてもアイデアが豊富な方で、面白いアクションを作るどん欲な姿勢を見て、すごい方だと思いました。自分にとってもよい経験になりましたね。
――JO1の活動と映画の撮影が同時進行だったと思いますが、ハードスケジュールで大変だと思ったことはありますか。
撮影が終わると、すぐにJO1の現場へ直行とか、けっこうありました。でも、大好きな「仮面ライダー」のお仕事ですし、まったく「キツい」と思ったことはなかったです。ハードな撮影であっても、常に「楽しい!」という思いしかありませんでした。
――映画の撮影中、仮面ライダー好きの豆原さんが特に注目したのはどんなところですか?
テレビ画面ではぜったいに見られない、変身シーンの撮影方法を間近で見ることができたのは感動しました。こうやって撮っているのか……という(笑)。また、ロケ現場で「ここ、テレビで観たことある!」という場所を見つけたときはテンションが上がりました。でもずっとファン目線だけじゃなくて、自分も撮影に参加しているんだ、頑張らないといけないぞと、日々の撮影を積み重ねていくごとに俳優として作品に参加している自覚が高まり、気を引き締めていました。
――念願の「仮面ライダー」への出演を果たした豆原さんの、今後の夢を教えてください。
これからも、できることなら「仮面ライダー」に携わっていきたいと思っています。俳優として出演したいですし、音楽面での参加もぜひしてみたいです。今回の映画でアクションを経験したのがとても楽しかったので、いろいろな作品で生身のアクションに挑戦したいと思っています。
――「仮面ライダー」シリーズで、豆原さんのオススメ作品を挙げるとすれば、どれになりますか。
すべての作品がオススメですので、特にこれがいいよって、絞れないんですよね。その中でも『仮面ライダーカブト』(2006年)や『仮面ライダーキバ』(2008年)は、お話がとにかく面白いので挙げておきたいと思います。あとは『仮面ライダーフォーゼ』は「学園ドラマ」のテイストで痛快な楽しさがありますから、仮面ライダーを初めて観る人でも入りやすいかもしれませんし、ハマりやすいんじゃないでしょうか。
――豆原さんが思う、仮面ライダーの魅力とは何だと思われますか。
僕の場合、物心がつく前からずっと仮面ライダーが大好きで、ヒーローといえば仮面ライダーというイメージが強いんです。シリーズを観続けて、改めて思うのは、どの作品もストーリーが面白く、深いテーマを内包しているってことです。変身したり、敵と戦ったりというのもヒーローの魅力ですけれど、子どもから大人まで楽しめる作品の強いパワーが「仮面ライダー」にはあると思います。今度の映画でも、そういった部分を感じ取ってもらいたいですね。