――アクションシーンにも果敢に挑まれることが多くなったようですが、初期のころと比べてもかなり動けるようになったのではないですか。
もともと運動が得意なほうじゃなかったので、難しいなと思いながらやっていました。でも、新しいことにチャレンジできる楽しさのほうが大きいので、アクションをさせていただけるたびに「やった!」とうれしい気持ちがあります。
――ファンの方たちからの応援の声は、どのようにして知るのでしょう。
SNSのコメントを読ませてもらったり、ファンレターをいただくことがあります。まだアギレラとして五十嵐兄妹と戦っていたころ、小さな男の子からアギレラ宛てのお手紙をもらいました。「アギレラは悪いひとだけど、僕はアギレラがいちばん大好きです」って。本当に、一生懸命アギレラに伝えたいんだなって思いがこもった手紙で、読んだときはジーンと来ましたね。
――昨年の夏から『仮面ライダーリバイス』に出演して、そろそろ1年になろうとしています。最初のころから比べて、ご自身のどんなところが成長したと思われますか。
私は『仮面ライダーリバイス』が女優として初めてのお仕事だったので、見るもの聞くことすべてがわからない状態で入っていたんです。だからお芝居をすることについて細かく考えすぎていて、かなり頭でっかちになっていたと思います。緊張しすぎてカチカチだったところもあります(笑)。でも1年間近く撮影を続けてきて、だんだんフラットでナチュラル、リラックスしながら演技ができるようになっていきました。
――少し気が早いかもしれませんが、『仮面ライダーリバイス』を終えた後、女優・モデルとしてどんなお仕事をしてみたいですか。
私がやりたいのは、やっぱり女優のお仕事です。これからいろいろな作品で、魅力的な人物を演じたいですし、自分でも気づかなかったような自分の一面を知ることができればいいなと思っています。
――「MiMiCHeRi STYLiNG アギレラ」、「HG GIRLS ガシャポン!コレクション アギレラ」と、アギレラのフィギュア商品が2種類も発売されることになり、いまだ根強い「アギレラ様の人気」を感じさせますね。
そうなんです。フィギュア2種類に、ぬいぐるみまで! アギレラの商品が出るたび、すごく喜んでいます。「予約したよ」というコメントもたくさんいただきました。アギレラが商品化され、たくさんの人たちに愛されるのは本当にうれしいです。
――そんな人気を受けてか、映画ではなんとアギレラ、オルテカ、フリオの「デッドマンズ」トリオが復活するそうですね。八条院蔵人さん演じるフリオは現在、玉置豪として花の側にいますけれど、関隼汰さん演じるオルテカが帰ってくるのは、すごいことです。
3人がバラバラになったときは「いつかデッドマンズが復活できたらいいな」なんて思っていたんですが、まさかこんなタイミングで実現するとは予想もしてなかったです(笑)。久しぶりにアギレラ、オルテカ、フリオがそろったとき、『仮面ライダーリバイス』の撮影が始まったころを思い出してちょっと懐かしい気持ちになりました。
――しかし、アギレラ様のドレスは劇中で燃やしてしまったのではないですか?
設定では、アギレラだった過去と決別するためドレスを燃やしていましたが、実は燃やした衣裳は別に用意されたものだったんです。このアギレラの衣裳は、第1話のときからずっと着ている正真正銘の本物です(笑)。この衣裳には愛着がありますし、いつ着てもしっくり来ます。安心感がありますね。
――久々アギレラに戻られたときの感想を聞かせてください。
特に意識をしなくても、歩き方とか仕草が自然とアギレラのころに戻っているんです。そういう意味でも、衣裳の持つ力はすごいなって思いました。
――これまで、アギレラのドレス、レザージャケットの私服、ウイークエンドの制服と、いろいろな衣裳を身に着けてきた浅倉さんにお尋ねします。これまでの中でどの衣裳がお気に入りですか?
今回の劇場版で花が着ている私服が、いちばん気に入っています。今までにないスタイルで、目新しさがあるんです。ぜひ映画館でお確かめください。
――改めて浅倉さんから、映画の見どころを教えてください。
アギレラの衣裳のままで、変身ベルトを巻いて仮面ライダーアギレラに変身するというのは、これまでにない新鮮なビジュアルで、私自身すごく感動しました。アギレラがいろいろな挫折や苦しみ、葛藤を重ねた結果、突き進むと決めたのが仮面ライダーになる道でしたから、ぜひ映画での変身シーンを観てほしいです。家族の絆の強さ、そして生命の尊さといった深いテーマが込められた内容ですし、たくさんの方たちに観ていただきたいです。ぜひ映画館へ足を運んでくださるとうれしいです!