――4人の女性キャストの皆さんにお尋ねしたいのですが、座長・大西流星さんの印象的なエピソードがあれば教えてください。
桜田:皆、朝は顔がむくみやすいので美顔器でケアすることが多いのですが、大西さんは美顔器を当てているときすごい動きをしているんです。普通は顔がピクピク動いて「効いてるな」と感じるくらいだと思うのですが、大西さんは顔に当ててるのにめちゃくちゃ肩が動くんですよ!
大西:いや、動くでしょうよ(笑)。
桜田:その動きが、絶対嘘でしょっていう動きなんです。“盛ってる”と思います。
大西:いやいや、なんでいちいちメイク室で結果残そうとするねん(笑)。
工藤:演技中に何度か名前を間違えられたことはショックでしたね(笑)。瑠夏ちゃんって結構見た目に特徴があるのに、見つめ合うシーンでも「麻美ちゃん!」って(笑)。
大西:「彼女の前で浮気相手の名前がポロっと出てしまった」という話、よく聞くじゃないですか。その焦り具合を体感して、浮気相手なわけではないのに一気に冷や汗をかきました。短期間でこんなにも多くの女性の名前を呼ぶことがなかったんですよね。でも本当に申し訳ないと思っていたら、僕が間違えた5分後くらいに監督さんも間違えられていたので、じゃあいいや! と(笑)。
秋田:大西さんは誰とでもすぐ仲良くなれる方だと思います。私は人見知りだからあまり深く関わることはできなかったのですが(笑)。すごく疲れているはずなのに、現場ではいつも率先して盛り上げてくれて。その姿に私も頑張ろうと思ったことが何度もありましたし、すごいなと思っていました。
大西:ありがとうございます。
沢口:大西さん、現場にクッキーを持ってきてらっしゃいましたよね?
大西:はい。手作りオートミールクッキー。
沢口:そのときの会話を聞いていると「発泡スチロールのようなものを作ってしまった」と言っていたのに、まわりのスタッフさんに1ついかがですか? ってその発泡スチロールを食べさせていたんですよ。
大西:無理やり食べさせたみたいに言ってますけど、「食べてみます?」「じゃあ」って流れでしたよ!(笑)
沢口:スタッフさんは皆「独特な味だね」って。独特な味って、つまり“ま……”。いや、まぁ、独特なんだろうなと(笑)。料理をされる方なんだなと思いました!
大西:「ま」まで出てる! 今結構傷つきました(笑)。
――大西さんが感じる4人のキャラクターの魅力を教えてください。
大西:水原(千鶴)は、レンカノをしているときと、学校でいるときの2つの姿がありますが、レンカノモードのときはどんな男性も好きになっちゃうんじゃないかっていうくらい徹底していて。繋いだ手を放す瞬間に余韻を残したりとか、相手ファーストで職務を全うしているプロ意識の高い姿も、和也は尊敬しているんじゃないかな。そんな部分を見ているからこそ、オフの部分を見たときの“ドキッと感”がすごかったです。
麻美ちゃんは和也の見えないところで悪い表情をしていますが、和也は鈍感なので気づくこともなく、水原とは違った形でまんまと翻弄されていきます。寂しがってみたり褒めてみたり、和也の扱いにも慣れていますよね。僕が一番お気に入りなのは「かずくん、かずくん」って呼びかけるところ。視聴者の方にも、1つひとつの仕草に「麻美ちゃん上手だな」と感じてもらえると思います。
瑠夏ちゃんの魅力は、心に嘘がなくて、燃え尽きるまで気持ちを伝える素直なところ。和也は、自分にこんなにも好意を伝えてくれる子に初めて出会ったと思うんですよね。はたから見たらぶりっ子と思われるかもしれないけど、それ以上に気持ちが勝ってるから、ぶりっこに見えなくて。あざといを通り越したらここまで来るんだなと。
墨ちゃんは不思議な世界観を醸し出していて、これまで翻弄される側だった和也も「自分がなんとかしてあげなきゃ」と“男”の部分を引っ張り出されます。墨ちゃんを任されたときも、最初は「水原に頼まれたから」という気持ちだったと思うんですけど、墨ちゃんの頑張っている姿が和也の心を変えていく、和也にとってターニングポイントになるのが墨ちゃんとの出会いだと思います。演じている沢口さん自身もドラマ初出演とは思えないくらいの役のハマり度で、1シーン目から本当に墨ちゃんだったので、僕も和也の気持ちをしっかりと作ることができました。
――その中で大西流星さん個人としていいなと思うキャラクターを教えてください。
大西:大西流星さんとして、ですか?(笑) 僕としてのお気に入り……えーっ! そうですね、本当に選べないかもしれないです。皆さんがミックスした感じの方が一番素敵だと思います。
4人:(笑)。
――取材は以上となります。ありがとうございました!
大西: 少しでも多く載せてください!(笑)