コンビを組む伊達みきおは、富澤の俳優業をどう思っているのだろうか――。

「どうなんでしょうね。ことあるごとに『役者気取りが』って言われますね。『マイファミリー』も放送がスタートしてからは、『お前スゲー噛んでるな』って突っ込まれました。まあ自分でも怪しいなと思うところがあるのですが、監督からOK出ているので、まあいいのかなとは思っています。でもオンエア観ると、まあギリギリですかね」。

さらに富澤は「伊達は警察官になりたかった人間なので、いつも『刑事の役やりたいのに、犯人役しかこない』ってボヤいているんです」と明かすと「今回僕が刑事の役をやっているので、羨ましいと思っているかもしれませんね」とニヤリ。

捜査一課のメンバーとは「和気あいあいとコミュニケーションを取りたい」という富澤だが実際はなかなか余裕がないという。「(捜査一課・特殊犯対策係補佐・葛城圭史演じる)玉木宏さんとは対峙するシーンが多いので、結構話はするのですが、やっぱり言い慣れないセリフも多く、現場ではいっぱいいっぱいなんです」と苦笑いを浮かべると「割と皆さんと離れたところで一人ブツブツとセリフの練習をしていることが多いですね。本当だったら僕が盛り上げなければいけない立場なのかもしれませんが……」と胸の内を明かす。

そんな大変な状況のなかでも、吉乃一課長は、まとまりのない部下たちを絶妙な存在感で繋ぐ、癒やし的な役割を好演している。「監督からも言われていますが、優しい感じが出るようには意識しています。結構部下に指示をするシーンが多いので、言葉だけではなく表情で伝えられるようには心掛けています」と語ると「いまちょうど半分ぐらいまで撮影が終わっていますが、最終回までにはキャラをしっかりつかめれば……」とボケて、「それじゃ遅いですよ」とスタッフにツッコまれていた。

■富澤たけし
1974年4月30日生まれ、宮城県仙台市出身。1998年に高校時代の同級生・伊達みきおとお笑いコンビ・サンドウィッチマンを結成。『M-1グランプリ2007』で優勝し、一躍ブレイクを果たす。芸人としての確かな実力と人柄の良さで愛され、『バナナサンド』(TBS)、『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日)、『サンドウィッチマンのどうぶつ園飼育員さんプレゼン合戦 ZOO-1グランプリ』(TBS)などレギュラー番組多数。俳優としては、『カルテット』(TBS)、『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS)などに出演。

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