■飯豊まりえは「現場の光量が上がるほど明るい」

――そんな克巳の相手役・真山アリサを演じる飯豊さんとは再共演となります。恋に落ちていく役を演じた感想を教えてください。

過剰に気を使い合うことなくラフにコミュニケーションを取ってくださって、飯豊さんのお人柄にすごく助けられました。飯豊さんは、現場の光量が上がる感覚を覚えるほど、明るいオーラを放っている方。実は今回は広瀬(アリス)さん以外どこか皆謎めいていてミステリアスな方が多かったので(笑)、最初は静かに撮影が進んでいくのかなとも思っていたのですが、飯豊さんがいるおかげで現場のコミュニケーションがなめらかに紡がれていきました。

――撮影の合間には飯豊さんの提案で、キャストの皆さんで一緒に走ったんですよね。

走りましたね(笑)。室内での撮影が続いていたので、外に出て、夜の冷たい空気を吸いながらちょっと走ったり、歩きながらお話をしたりして楽しかったです。そういった機転の利くところもさすがだなと思いました。

■松村北斗に『RIDE ON TIME』の感想を報告

――松村(北斗)さんとも再共演となります。以前SixTONESさんが出演されていたドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』を見たと話してらっしゃいましたが、番組を見たきっかけを教えてください。

ジャニーズタレントさんの密着番組『RIDE ON TIME』はずっと見ていました。やっぱり子どものときからジャニーズさんって性別問わず身近な存在だから憧れがあったし、この仕事を始めて共演させてもらうようになると「この人たち本当にすごいな」とさらに思うようになって、より“アイドル”という職業の方たちに興味がわきました。

SixTONESさんのデビューまでを追いかけたパートでは、ジャニーズさんの中でも先陣を切って新しいことに取り組んでいるグループだという印象を受けました。すごく面白かったです。

――そのお話は松村さんにされましたか。

しました! めっちゃ恥ずかしかったですね(笑)。やっぱりこういう話恥ずかしいじゃないですか。なんで言ったんだろうな、なぜか言っちゃって(笑)。「誰推しなの?」と聞かれたので、「いや、皆だよ(笑)」って答えて……、そんな話をしたのを覚えています。

――松村さんから「俺じゃないの?」といったツッコミはなかったですか。

全然なかったですね、無言で頷いていました。

■克巳とアリサパートの見どころ

――では最後に、克巳の注目ポイントを教えてください。

恋愛ドラマを絵に描いたようなシーンもありますが、見てくださる方と同じように生活している人の匂いが漂っている2人に見えたらいいなという思いを持ちながら演じました。

――克巳とアリサが、本当に世界のどこかに存在しているような。

そう思っていただければな、と。他の2組とはまた違った風合いを持った2人なので、ぜひ、克巳とアリサのパートも楽しんでいただきたいです。

■岡山天音(おかやま あまね)
1994年6月17日生まれ、東京都出身。2009年にNHK教育『中学生日記』で俳優デビュー。2017年公開の『ポエトリーエンジェル』で第32回高崎映画祭新進男優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』(17)では売れない漫画家役を好演。代表作にドラマ『I”s』、『ゆうべはお楽しみでしたね』、『ヴィレヴァン!』、『同期のサクラ』、『最愛』、映画『新聞記者』、『王様になれ』、『青くて痛くて脆い』、『FUNNY BUNNY』など。2022年はドラマ『ミステリと言う勿れ』に出演し、映画公開待機作に『キングダム2 遥かなる大地へ』(7月15日公開予定)、『さかなのこ』(9月1日公開予定)、『百花』(9月9日公開予定)がある。