【11:30】森の中の一軒家「エリソン・ダン・ジュール」で優雅なランチを
おいしいワインが体に染み渡った翌日。ホテルをチェックアウトして向かった先は、知る人ぞ知るフレンチレストラン「エリソン・ダン・ジュール」です。
お店の場所は、勝沼町の静かな森の中。駐車場に車を停めると、2匹のヤギ「マカロン」と「マドレーヌ」が「メェ~」とお出迎え。
ワクワクしながら店内へ。中は窓が大きく開放感があり、まるで森とつながっているような不思議な一体感が味わえます。
「エリソン・ダン・ジュール」は、シェフの中村裕さん・美里さんご夫婦が営むお店。2000年に甲州市塩山で開店し、2011年に現在の勝沼町に移転オープンしました。
ちなみに店名の「エリソン」とは、フランスで古くから縁起の良い動物として可愛がられている「ハリネズミ」のこと。そして「ダン・ジュール」は、「ある日の」や「今日の」などといった意味を持ちます。
「エリソン・ダン・ジュール」は、「日々移り変わる素材や景色を楽しめるこのお店で、癒しを感じてもらえたら」そんな想いが詰まった、心安らぐ空間です。
お昼のメニューは、選べるメインディッシュにオードブル、スープ、自家製パン、デザートと小菓子がついたコース料理がメイン。
その季節や自然豊かな地元の素材を大切にしており、旅行者にとって「えっ、何それ?」と初めて聞くような珍しい野菜が出ることも! 食いしん坊にはたまらない、未体験の味に触れられる魅力的なラインナップです。
山梨のブランド牛と言えば、「甲州ワイン牛(ビーフ)」が有名ですよね。
こちらのお店では、ワイナリーから出る赤ワインの澱(おり)を使って、甲州ワイン牛を煮込んでいます。澱(おり)を使うことで、普通の赤ワイン煮よりさらに濃厚な味わいになるのだとか。
お肉にナイフを入れると、ホロホロっと崩れるほど柔らか。とろける肉の旨みと赤ワインの奥深い味わいに、思わずうっとりです。
そして地元の名物食材「八ヶ岳名水赤鶏」を使用したグリルも、感動の一品。八ヶ岳名水赤鶏の弾力と旨みに、カリカリっと歯切れの良い皮の食感が加わり、ワインが進みまくります。
シメのデザートの後にドリンクと小菓子まで出て、お腹も心も幸せいっぱいに! 遠方から通うファンもいる人気店ですが、筆者もトリコになってしまった一人です。
【14:00】「ロリアンワイン 白百合醸造」で、世界でひとつのボトル詰め体験
最後に向かったのは、勝沼町にある1938年創業の「ロリアンワイン 白百合醸造」。このワイナリーは、老舗ながらも肩の力を抜いてふらっと立ち寄りやすいのが魅力です。
自然豊かな山々とブドウ畑に囲まれ、すがすがしい空気がいっぱい。心地よい風が吹き渡り、心が浄化される気がして思わず深呼吸したくなります。この心地よい風土こそが、きっとおいしいワインの源。
白百合醸造は、世界最大のワインコンクール「DWWA(デキャンター・ワールド・ワイン・アワード)2021」にて日本で3社目となるプラチナ受賞など、数々のワインコンクールで受賞歴を持つ実力派。ショップにはワイン通をうならせる逸品だけでなく、気軽に楽しめるワインも並びます。試飲コーナーのワインも豊富で、さすがの品ぞろえ。
白百合醸造に来た最大の目的は、ここでしかできない世界でひとつのボトル詰め体験を行うこと。
体験時間は約20分。生ワインをボトルに詰めて、コルク栓を打ち込み、キャップを機械で圧縮。ラベル用の台紙に好きな言葉やイラストを描き、瓶に貼り付けたら完成です!
ラベルのデザインは、自由自在。思い切り凝ったデザインにするも良し、飲み終えた後で文字が出てくる"プチサプライズ"を仕込んでも良し。ワイン好きさんへの贈り物にぴったりです。
1泊2日で、とことんゆっくり山梨ワイン旅
都心から近い山梨は、ワインを買うのはもちろん、テイスティングだけでもOK。でもせっかくなら、泊まりがけで作り手の心がこもったワイナリーやレストランを巡ってみませんか?
あなたを癒してくれる、極上の山梨ワインに出会えるはず!
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