■「ミタゾノファミリー」に入れたことがうれしい
――そんな松岡さんのことは“アニキ”と呼んでいるとか。
そうなんです。こういった取材の場だから松岡さんと呼んでいますが、普段はアニキ。連絡先の名前も“アニキ”で登録しています。親戚のお兄ちゃんみたいな感じなんですよね。
――松岡さんはアドリブも多いと聞きました。
本番で急にアドリブを入れてくるんです。私が台詞を言うときに、映っていない場所でコマネチをしたり……ホンッッットにやめてください! って(笑)。
――あの格好でいきなりコマネチをされたら、台詞を言えずに笑っちゃいそうですね(笑)。
でもそれで私のテンションも上がって本番でいいものを出せるので、そこも分かってやってくださってるのかなと思います。こんなこと今までの現場でなかったので、「ミタゾノファミリー」に入れたのがうれしいです。
――長期シリーズの出来上がっている現場に入って上手くやっていけるのはすごいことだと思います。
最初は、馴染めるようにめちゃくちゃ頑張りました。今も現場では常に素子のキャラクターでいるようにしています。
――素子といえば第1話冒頭の特攻服がすごく似合っていて、また山本さんのああいった姿が見られたことに喜びの声も上がっていました。
多いんですよね、ああいう役が(笑)。特攻服を着るシーンは冒頭の2~3分だけだったので、「ちょっとしか着てないじゃん!」というツッコミを狙ってSNSでもたくさん告知させていただきました(笑)。“特攻服詐欺”です。
■安達祐実は「もうすべてが大好き」
――特攻服詐欺、新しいですね(笑)。素子はミタゾノさんを姐さんと呼んでいますが、山本さんにとって芸能界の姐さんといえる存在の方がいたら教えてください。
安達祐実さんです。初めてお会いしたのはファッションショーのお仕事の現場でした。娘さんが私のことを好いてくださっていて、「一緒に写真を撮りたい」とスタッフさんから聞いてぜひぜひ、と。そこで祐実さんと連絡先を交換して、ご飯もご一緒するようになりました。
――安達さんの“姐さん”としての魅力は。
昔からお仕事をされていて、芸能界のすべてのことを教えてくださるというのもそうですが、芯が強くて自由な方なんですよね。好きなことは好きだし嫌いなことは嫌い、という考え方にめちゃくちゃ共感できるし、若くしてお子さんを生んでらっしゃる、どこか“縛られていない”生き方も素敵だなと思います。ブランドも立ち上げられていて多彩ですし、もちろんお芝居は完璧で、女優さんとしても人としてももうすべてが大好きです。年齢が離れているのに、「私もそういうときあったから!」と同じ立ち位置で話してくださるんです。
――最後に、『ミタゾノ』の劇中では毎回とっておきの家事情報が紹介されますが、山本さんのとっておきの家事情報を教えてください。
鏡はアルコールをシュッシュッとしてキッチンペーパーで拭くのが絶対いいと思っています。ティッシュで拭くとポロポロ落ちちゃうし、タオルで拭くと繊維がついてしまうので。あとは、お風呂は浴槽に入ったあとすぐに流して洗うようにしています。汚れがかたまっちゃうと聞いたことがあるので、すぐ洗うのがオススメです!
1997年10月13日生まれ、鳥取県出身。『鳥取美少女図鑑』Vol2に登場して反響を呼び、スカウトされる。2011年に大手企業広告のイメージキャラクターに抜擢。同年、フジテレビ系ドラマ『それでも、生きてゆく』で女優デビュー。主な出演作は、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18年)、『東京喰種 トーキョーグール【S】』(19年)、『今日から俺は!!劇場版』、『とんかつDJアゲ太郎』(20年) ほか、ドラマ『コタローは1人暮らし』、『ソロモンの偽証』(21年)、『デキないふたり』(22年)ほかに出演。