――吉本新喜劇とここまでガッツリ共演するのは今回が初めてでしょうか。
今まで新喜劇に一部出演して、「乳首ドリルすな」を吉田(裕)さんとさせていただいたりしたことはありましたが、ガッツリ皆さんとお芝居するのは今回初めてです。グループとしてはこれまでも共演はありましたが。
――稽古で新喜劇から刺激を受けていることはありますか?
皆さんお芝居はすごくお上手で、私たちにアドバイスもしてくださっていますが、ダンスや歌に関して(末成)映薫さんは「私は覚えるのが遅いから、人の何倍も練習しないといけない」とおっしゃっていて、「こんなにダンス激しくて大丈夫?」と聞かれたときも「やります! 私も頑張りたい」って。実際に稽古でずっと練習されていて、その姿勢を学ばせていただいています。
――刺激を受けるほど練習されているんですね。
はい。しかも、自分がめちゃめちゃ頑張らないといけないときってピリピリしてしまうことがあると思いますが、新喜劇の皆さんはそういうのがなくて、できないことも笑いに変えたり、人のミスも笑いに変えておもしろおかしく収めていて。私も人がミスしたときに笑ってあげられるくらいの余裕を持ちたいなと思いました。
――NMB48のリハーサルにもいい影響がありそうですか?
NMB48は人数が多く、真面目に取り組まないと進まないという気持ちがみんなの中にあって、笑いにはいかないことが多いですが、今回の稽古で、どんなことでも楽しむという気持ちが素敵だなと思いました。みんなの士気も上がっていて、明るくなっているなと感じます。
――演技の面で成長できているなと感じていることがありましたら教えてください。
初めて舞台に出演したときは恥ずかしさが残っていたんですけど、今は恥じらいが少なくなりました。また、初めて演技をしたときと比べて、ただセリフを読むのではなく、感情を考えられるようになり、一歩ずつ進んでいけているなと思います。
――恥じらいがなくなったきっかけは?
劇団エグスプロージョンさんの舞台『ANSWER』が初めての外の舞台で、(コロナの影響で)中止になってしまったんですけど、そのときの稽古で芸人さんから影響を受けました。水玉れっぷう隊のケンさんとか恥じらいがなさすぎて(笑)。全力でやられているのを見て、大きく動いたほうが物語として成り立つし、恥じらいを捨てているほうが見ているほうも恥ずかしくないんだなと気づきました。芸人さんから学ぶことがすごく多いです。
――新喜劇の皆さんも恥じらいなく演じられますよね。
そうですね。(島田)珠代さんとか本当に恥じらいがなくて、目指すべきところだなと(笑)。新喜劇の皆さんからも学ばせていただき、成長できたらと思います!
1998年12月17日生まれ、大阪府出身。2012年にNMB48「第4期生オーディション」に合格し、グループに加入。野球好きで大の阪神タイガースファン。特技は8年間続けたフィギュアスケート。2022年3月に行われたNMB48のファン投票企画「NAMBATTLE2~愛~」で1位に輝き、27thシングルで初のセンターに決定した。女優としては、ドラマ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』や、舞台『サイキック学園 ~青春超能力バトル~』、『ミュージカル シェイクス2022』などに出演。
これまで様々なコラボレーションをしてきた吉本新喜劇とNMB48がタッグを組み初のミュージカルに挑戦する。かまいたち、藤崎マーケット、見取り図らもお笑い芸人たちもゲスト出演する。大阪公演は5月14日~22日にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて、東京公演は5月26日~29日に明治座にて上演。