現在33歳の中村。30歳前後は悩みがちだったが、そこを脱したという。「20代後半から30代前半って女性として悩みどころの時期ですが、先のことを取り越し苦労しても意味ないなって。勝手に不安になって落ち込むのはやめようと思って、私は今、開き直っています! 人生何が起こるかわからないんだから、どうなったって楽しめばいいじゃないって、女性としても仕事に関しても、くよくよ悩まないゾーンに入っています」と晴れやかな表情を見せる。
吹っ切れたきっかけの一つが『金魚妻』だった。「まさか33歳で憧れていた大人の恋愛作品に出られると思っていなくて、どうなるかわからないんだから今を楽しもうと思い、落ち込む期間は終わりました」。また、「占いを受けたら『長生きするよ』って何度も言われて、人生長いと思ったら焦らなくなりました」と占いにも助けられたという。
“30歳の壁”を乗り越え、前向きな気持ちが増した今。今後についてはどのように思い描いているのだろうか。
「役や作品はご縁だと昔から事務所の方に教わっていたので、ご縁とタイミングだなと思っています」とした上で、「『金魚妻』で演じた主婦役に共感してもらえてすごくうれしかったですし、『まだ私の体で興奮する人がいるのか確かめたかったの』というセリフが刺さりましたという声が届いてやりがいを感じたので、みんなが悩んでいるであろう悩みを抱えた役を演じて、みんな同じようにつらいんだなって、少しでも癒やすことができるような作品に出られたらいいなと思います」と語った。
童顔で可愛らしいビジュアルも人気の中村。「いつになったら自分の年齢に顔が追いつくんだろうって。ずっと追いかけています」と笑い、「素敵なシワの多い、たくさん笑ってきた人生のおばあちゃんになりたいなと思っています」と話した。
そして、「永作博美さんや石田ゆり子さんが大好きで憧れています。変わらぬキュートさが素敵だなと思って」と永作と石田への憧れを告白。それは単なる外見の可愛さではなく、内面からにじみ出る可愛さに憧れているのだという。「内面がいつまでも少女のように可愛らしい。年を重ねても可愛らしい柔らかい雰囲気をお持ちで、そういう女性になりたいです」とキュートな笑顔で語ってくれた。
1988年9月9日生まれ、京都府宇治市出身。2003年、「第9回全日本国民的美少女コンテスト」本大会出場。その後、女優・グラビアアイドルとして幅広く活躍。主な出演作に、ドラマ『緊急取調室』シリーズ(テレビ朝日)、『法医学教室の事件ファイル』シリーズ(テレビ朝日)、日曜劇場『ごめんね青春!』(TBS)、『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS)ほか。現在配信中のNetflixオリジナルドラマ『金魚妻』での好演が話題。映画『てぃだ』が今秋公開予定。