◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ32~38)
Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
設定方法はこちらに準じる。QualityはHighestとした上で、Ray Tracing ShadowsをUltraとした。
さて結果(グラフ32~34)であるが、これまでの中ではもっとも差が少ない。2Kで4.2%、4Kでも6.6%といったところで、ただそれでも解像度が上がるほど差が大きくなるあたりはややCPUネック気味ということになる。もっともGeForce RTX 3090ですら2Kで160fps、4Kで65.6fpsを確保しているから、これがGeForce RTX 3090 Tiになって大きく性能改善したか? というと、ここでの差は御覧の通り小さいわけで、ちょっとコストパフォーマンス的には厳しい。
フレームレート変動(グラフ35~38)をみても、フレームレートが大きく変わるのは75秒以降の相対的に処理が軽い部分(2Kではここも大差ない)で、それ以前だとフレームレートは確かに向上しているものの、その差はずっと小さいというのはこれまでは無かった傾向であり、ことShadow of the Tomb Raiderに関して言えば、GeForce RTX 3090 Tiの御利益は小さいという事にならざるをえない。
◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ39~45)
Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/
設定方法はこちらの"Tom Clancy's The Division 2"に準ずる。QualityはUltraとした。
結果(グラフ39~41)を見ると、こちらは2Kでも8%、4Kでは13.5%と明確に性能の差が出る格好だ。高解像度ほど差が大きいのはこれまでも同様。もっともGeForce RTX 3090ですら2Kで215fps、4Kでも80fps超えだから、これに不満があるのか? と言われると難しいところだが。
フレームレート変動(グラフ42~45)を見てもやはり差は明白で、しかも高解像度になるほどその差が大きい。その意味では高解像度でプレイする際のマージンがもう少し欲しい、なんていう場合には確かにGeForce RTX 3090 Tiにも意味はあるのだが。
◆Watch Dogs:Legion(グラフ46~52)
Watch Dogs:Legion
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/wdlegion/
ベンチマーク方法はこちらの"Watch Dogs:Legion"に準ずる。ちなみに設定は
Quality:Ultra
RT Reflection:Medium
とした。
さてまず結果(グラフ46~48)を見ると、2Kでは完全にCPUがボトルネックになっていることが判る。ただ絶対的なフレームレートがGeForce RTX 3090 Tiですら2Kで110fps、4Kだと66.9fpsだから、これで十分か? と言われると確かにもう少し性能は欲しいかもしれない。ただ逆に言えばCPU性能がもう少しあがれば絶対フレームレートも向上しそうであり、なのでこれはGeForce RTX 3090 Ti側の問題ではないかもしれない。
フレームレート変動(グラフ49~52)を見ると、2Kは完全にCPUがボトルネック。15~25秒と35~45秒あたりの相対的にCPU負荷が軽そうなところだけ明確に差があるが、後は同等と言った感じ。これが解像度が上がると明確にグラフが分離してゆくことになるあたりも、GeForce RTX 3090 Tiの性能を引き出すにはCore i9-12900Kですらやや足りないということになる。i9-12900KSをOC動作させるか、あるいは今後登場するRyzen 7000シリーズやRaptor LakeベースのCore i9に期待するしかなさそうだ。