• 上白石萌歌 (C)NTV

一と推理を共にする2人のキャラクターは、これまで、ともさかりえ、鈴木杏、上野樹里、川口春奈が演じてきた美雪役に、上白石萌歌を起用。古尾谷雅人、内藤剛志、加藤雅也、山口智充が演じてきた剣持警部は、沢村一樹がバトンを引き継ぐ。

それぞれ起用の理由を聞くと、「上白石さんは、前回の山田くんの金田一に出てもらっていて、彼女も14歳でテレビドラマも初めてくらいのときに犯人役だったんです。そのときからすごい女優さんだなっていうのがあって、今回新しい『金田一』の美雪を考えたときに、上白石さんが持っている芯の強さ、まっすぐさっていうのが、美雪にぴったりだなって思ったんです」と抜てき。

一方、沢村については、「剣持さんは、一ちゃんの捜査上のバディですけど、ホームズで言う“ワトソン”ポジションでもあり、一を受け止めるお父さんポジションでもありますよね。そこに沢村さんが合うんじゃないかと思ったんです。今回の沢村さんはシュッとしたところを消した泥臭さみたいな感じとか、鈍臭い部分もありつつ、包容力がある剣持さんを出そうと思っていて。例えば衣装も1つでいいんじゃないかとか、いろいろご本人と相談していたりしています」といい、「上白石さんもそうなんですが、沢村さんも第一希望の役者さんにやっていただけたので、とてもありがたいです」と、理想のキャスティングが実現した。

  • 沢村一樹 (C)NTV

■世界配信「日テレとしての大きなトライ」

今作は、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+」で世界配信されることが決定。新たな『金田一少年の事件簿』として世界を目指すが、「日テレとしての大きなトライです。その第1弾ということで責任重大です」と意気込む櫨山P。

これまでの作品を知っている人は、過去の金田一少年のキャラクターの違いを楽しみながら、そして知らない人にとっても『金田一少年』だからこそ実現できる、恐怖のエンタテインメントが期待できそうだ。

  • 『金田一少年の事件簿』第1話「学園七不思議殺人事件」ゲスト(上段左から 大友花恋、細田佳央太、前田航基/下段左から杉本哲太、光石研) (C)NTV

●櫨山裕子
1960年生まれ、鹿児島県出身。東京女子大学卒業後、83年に日本テレビ放送網入社。『金田一少年の事件簿』シリーズのほか、『銀狼怪奇ファイル』『サイコメトラーEIJI』『ぼくらの勇気 未満都市』『anego』『ハケンの品格』『ホタルノヒカリ』『きょうは会社休みます。』『世界一難しい恋』『母になる』『俺の話は長い』『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』などを手がける。