アート好きにはたまらない、3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。この祭典では、春・夏・秋の3シーズン中、瀬戸内海の島々を舞台にさまざまなアートイベントが展開されます。その春会期が、2022年4月14日からスタート! 船でいくつかの島を巡りながら、アートを楽しみたい人も多いのではないでしょうか。

2021年7月、そんな瀬戸内観光の拠点にぴったりな「UNO HOTEL(ウノ ホテル)」がオープンしました。

瀬戸内海のブルーとデニムで彩られた館内は、どこを切り取ってもフォトジェニック。お値打ちに泊まれるドミトリータイプから、海を眺めて過ごせるバルコニー付きのお部屋まで、さまざまな客室を用意しています。そして、ホテルから1分の場所に「塩」の温泉パワーが自慢の日帰り温泉施設も……!

ホテルでのんびり過ごして、温泉にざぶんと入って、アートを眺めて、瀬戸内の魅力がぎゅっと詰まったホテルで、贅沢な休日を過ごしてみてはいかがでしょう?

■島旅をオシャレに楽しむためのホテルが誕生

  • 落ち着きがあり洗練された外観

船を使って、瀬戸内海の島から島へ。効率よく移動できる海上タクシーの拠点となる、岡山の「宇野港」から歩いて3分。JR宇野駅のすぐ目の前という、アクセス抜群の場所に「UNO HOTEL(ウノ ホテル)」はあります。

このホテルは、「アートな島々巡りの案内役になってもらいたい」という想いで、2021年7月に開業しました。建物はシンプルながらも存在感のあるデザイン。道行く人が「おっ、ここは何!?」と思わず足を止めたくなる、洗練された空間になっています。

  • ブルーが映えるロビーラウンジ

ロビーラウンジは、まるで西海岸のリゾートホテルのよう! 瀬戸内海のブルー、岡山のデニムをイメージしたオリジナルの家具が目をひきます。

ソファにゆったり腰掛ければ、広い海の上を悠々と飛んでいくカモメのようにスローな気分を味わえます。

■無料サービスが充実の共有スペース

  • 時間限定で楽しめる日本茶バー

ゲストが自由に使えるシェアリングスポットでは、夕食前後の時間帯(15時~17時、20時~22時)と翌日のチェックアウト前に「日本茶バー」が楽しめるほか、無料で食べられるお菓子をスタンバイ。冷凍庫のシューアイスも食べ放題で、至れり尽くせりです。

さらに5月からは、岡山産にこだわった「日本酒バー」も時間限定で登場するとのこと! 好きなだけ岡山のおいしい地酒を飲める(しかも無料で!)なんて、たまりませんよね。

  • 潮風が届くデッキ

シェアリングスポットの先には、すがすがしい風が気持ちいいウッドデッキが。目の前には、広大なお庭が広がり、その奥に穏やかな瀬戸内海も見渡せます。

■贅沢なリラックスタイムを過ごせるバルコニー付き客室

  • 2名利用の「スーペリアツインルーム 瀬戸内海ビュー&バルコニー付き」

お部屋のタイプは全部で8つ。カジュアルなドミトリー式のセパレートルームから、コーナースイートまで、旅の目的に応じて選べます。

今回泊まったお部屋は、眺望が素晴らしいプライベートバルコニー付きのスーペリアツインルーム。旅の疲れも、仕事の疲れも、瀬戸内の風景が優しく癒してくれるよう。海もよく見えて、旅行気分がいっそう高まります。

  • 洗面台が脱衣所の外に置かれたアウトベイシンスタイル

スーペリアツインルームの広さは、25~28平米。こだわり抜いた設計になっており、使い勝手は抜群です。ワイドな鏡があるのも、女性には嬉しいポイントですね。

■宇野港周辺でアート散歩

  • エステル・ストッカーさんの作品「JR宇野みなと線アートプロジェクト」

さて、3年に1度開催される現代アートの祭典も、2010年からスタートして、2022年で5回目。宇野港周辺も「瀬戸内国際芸術祭」が行われる度にパブリックアートが増え、島へ渡らなくても、お散歩気分でアート鑑賞が楽しめます。

どの作品もユニークな発想だったり、カラフルだったり、見応えたっぷりです。せっかくならホテルを出て、ぶらっとアート巡りへ出掛けてみましょう。

まず向かってほしいのは、ホテルからすぐのJR宇野駅。ここは、駅自体がアート作品というユニークな駅! イタリアのアート作家エステル・ストッカーさんが手掛けており、クラシカルな白い駅舎に黒の線が施されています。

黒い線が繋がりそうで、繋がらない……。目が錯覚を起こしてしまいそうなアーティスティックな空間にドキドキです。お馴染みの駅でさえ、こんなにも五感を刺激されるなんて!

  • 淀川テクニックさんの作品「宇野のチヌ」

次におすすめなのは、埠頭近くにある淀川テクニックさんの作品「宇野のチヌ」。

カラフルなチヌをよ~く見ると、チヌのパーツはすべてゴミの集まり。この作品は、宇野港沿岸に漂流した海ゴミを集めて作ったもの。第1回目となる「瀬戸内国際芸術祭2010」に公式作品となった記念すべき作品です。

驚くことに巨大なチヌは、染色・着色一切なし。アーティストの淀川テクニックさんがゴミ本来の色を仕分けして、再び命を吹きこみました。使われているのは、傘やバット、子ども用のおもちゃなど、どれも身近な家庭ゴミばかり。ユーモラスなだけでなく、見ている人の心にぐいぐい入ってくる作品です。

  • 淀川テクニックさんの作品「宇野コチヌ」

「宇野のチヌ」と合わせて見ておきたいのが、「宇野コチヌ」。こちらは、中が滑り台になっていて、実際に滑ることができるんです。

頭から入って、お尻へぴゅーっと滑り抜ける……。食物連鎖感を味わえる点が、なんともシュールで面白い!

  • 宇野港の大型客船バースにて

海上タクシーからクルーズ船まで、いろいろな船が行き来する宇野港周辺。船にのっている人が手を振り、そして、歩いている人が手を振り返す。そんなやりとりが、あちらこちらで見られます。

もちろんみんな知らない人ばかりなのに、ここにくると心が和むのは、ひとりじゃないと感じられるからかも。時間に追われる生活や都会のギスギスした人間関係もみんな忘れさせてくれる、不思議な癒しパワーが満ちあふれています。