“正義”代表の刑事と“悪”代表の犯罪コーディネーターによる異色バディが凶悪犯に立ち向かう本作。裏社会を牛耳り、凶悪犯罪者たちの取引を仲介する犯罪コーディネーターについて、高橋は「今の世の中は善悪で二極化されてしまっていますが、不透明な不可思議な存在がいるというのは、現実味がありそうだなと。表立っている人たちが表立っている世界を回しているように見えるけれど、実はそうではないのではないかという感覚があるので、もしかしたら真に迫っていることなのかなと思いました」と、リアリティを感じているという。
そして、「犯罪コーディネーターと言われる人は一概に悪と言い切れるのか。実はコウさん演じるキリコのほうが正義のやり方で、僕演じる志村のやっていることが悪になることもあるのではないかと。そういった意味で、2人の会話のやりとりも見どころになると思いますし、事件を解決するときにアクションも多いので、そこも見どころになると思います」と見どころをアピールした。
高橋演じる志村は、“悪”を許してはならないという執念にも近い正義感を持っており、周囲の人間からは時として危険視されることもある異端の存在。
目的のためなら暴走してしまう人物だが、高橋は演じる上で「暴走している人は暴走している自覚がない」ということを意識しているという。「警察という体裁を保つことを考えながら犯罪を解決していくということには志村はならず、自分の中で引っかかっている事件を解決することに執心している男だと思います」。
また、この現場での相棒は「大きなマグライト」とのこと。「すぐに取り出せるように、腰のベルトの部分に付けているんです」と説明した。
アクションシーンに向けてトレーニングにも励んでいる。「筋トレをやりすぎて、最初の衣装合わせから1カ月経ったら首が2~3cm大きくなってしまったので、大きくなりすぎないように今は減らしています。トレーニングはスタンダードなことをするようになりました。しっかりとしたフォームで腕立てやスクワットをするなど、原点に戻りました」と明かした。