俳優の高橋一生が、TBS系金曜ドラマ『インビジブル』(4月15日スタート、毎週金曜22:00~※初回15分拡大)で同局の連続ドラマに初主演する。本作で演じるのは、“悪”を許してはならないという執念にも近い正義感を持つ刑事・志村貴文。高橋にインタビューし、志村としての役作りや、タッグを組む柴咲コウとの共演、さらに、俳優としての信念について話を聞いた。

  • 『インビジブル』主人公・志村貴文役の高橋一生

本作は、刑事と犯罪コーディネーターが異色タッグを組み、凶悪犯“クリミナルズ”を捕らえるために奔走する姿を描く犯罪エンターテインメント。事件解決のためならどんなグレーな手でも使う刑事・志村を高橋、犯罪コーディネーター“インビジブル”を名乗る謎の女・キリコを柴咲が演じる。

高橋と柴咲が共演するのは、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017)、NHKドラマ『今だから、新作ドラマ作ってみました』(2020)に続き4度目。高橋は「コウさんとだったらとてもスムーズに現場を作っていけるのではないかと。お芝居に関して全幅の信頼を置いているので、コウさんが来てくださったのなら鬼に金棒だなと思いました」とオファーを受けたときの心境を明かす。

そして、柴咲の演技について「目線の動き一つとっても、間一つとっても、そこに生きていることができる女優さん。真に迫ったものが生まれやすい方なのかなと思います」と絶賛。「目線や間合いはとても大事で、会話のキャッチボールのリズムがコウさんとは作りやすい。とても心強いです」と述べた。

現場では、高橋と柴咲が積極的に意見を交わし合っているという。「台本が目指している方向性に沿いながら、より明確に見せていくにはどうしたらいいかを監督やプロデューサーの方に提案させていただいています。自分たちの腑に落ちる形で作品を作っているので面白くなっていると思います」と自信をのぞかせる。

これは、柴咲との関係性がしっかり築かれているからできることだという。「この会話のやりとりは、コウさんとでないと無理だと思います。これまでの共演経験から、コウさんと僕の言語体系がすり合わせしやすくなっている感じがあります」。

放送前から柴咲の金髪ショートヘアが話題を呼んでいるが、高橋も「金髪だ! と。僕のイメージの中でコウさんは常に黒髪だったので、コウさんの顔をした違う方が来たという感じになりました」と驚いたようで、「対して僕は、変わり映えのしない髪型で……、申し訳ないなと思いました」と笑った。