――お互いの演技の魅力についても、どのように感じているか教えてください。

二宮:気張らないところですかね。ちゃんとお芝居として成立している上で、いろんなシーンを撮っていても気張っているところを見たことがない。感覚のほうが強い人なのかなと。この間も、感情的なシーンを撮ったあとに、自分がどういう動きをしていたか全く覚えていなくて。「足にしがみついていたじゃん」って言っても、「そんなことしてたっけ」というようなタイプなので、感覚を大事にしているのかなという印象です。

多部:お芝居に関しては本当に昔から尊敬しています。きっと感覚の部分もあるし、感覚ではなく組み立てて演じている部分もあると思いますが、こういう芝居するよねっていうのがないのがすごいなと。一緒にお芝居できるのは幸せだなと感じています。

――娘を誘拐したという電話が掛かってきたところからドラマが始まりますが、第1話はどのような物語に?

二宮:皆さんが見ていただいて楽しめるドラマになっていると思います。僕らもそこを目指して頑張ってきたので、そういう作品になっているのではないかなと。

多部:“ノンストップファミリーエンターテインメント”とうたっていて、まさにノンストップだなと。最近まで撮っていた感じがして、これも1話なんだ、これも1話なんだっていうくらい凝縮されています。

――見どころを教えてください。

二宮:僕自身はフラットな気持ちが強いタイプで、ドラマも映画もすべて、出会いは縁だと思っているので、縁で見ていただいた人たちには楽しんでもらいたいという思いです。出会っていただいた方々には満足していただけるような作品になっていると思います。

多部:1話はまだキャラクター紹介のような、核心についているという感じではないですが、今後家族がどうなっていくんだろうという引っ掛かりの1話だと思います。作品としては、家族の絆というか、どういう風に家族の形が変わっていくのかというのが、作品全体を通してのテーマになると思います。

――最後に、放送を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。

多部:目まぐるしく1分でも目が離せないようなストーリーになっていますし、1話は話の始まりなので、今後どうなっていくんだろうと思っていただけたら。

二宮:僕らの制作意図としてはドキドキハラハラしていただきたいですが、初回は25分拡大していただいたので、ゆったり見ていただけるとより内容が入ってくるのかなと。せかせかして見落としたり聞き逃したりすることがない作りにもなっているので、内容をさらってもらいたいですし、全員犯人なんだろうなと疑い続けてもらえる1時間になればいいなとも思っています。(主要キャストの中でも)犯人が誰なのか知らない人が多いので、急に「俺、犯人かもしれない」と言い出して怪しいお芝居をする人が出てきたり(笑)

多部:私も今後したいと思っています。匂わせたい(笑)

二宮:そういう感じで現場も楽しんでいます(笑)。本当に多部ちゃんが犯人になる可能性もありますが、現場の人間も、演者ですがユーザーとして楽しんでいる部分もあるので、見てくださる皆さんと一緒に体感できたらなと思っています。

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