嵐の二宮和也が主演を務めるTBS系日曜劇場『マイファミリー』(毎週日曜21:00~)が、きょう10日にスタートする。二宮が演じるのは、時代の寵児と持て囃されているゲーム会社の社長・鳴沢温人(なるさわ・はると)。そして、温人の妻・美知留(みちる)を多部未華子が演じる。2007年に放送された『山田太郎ものがたり』以来、15年ぶりの共演となる二宮と多部にインタビューし、共演の感想や互いの魅力、本作の見どころについて話を聞いた。
本作は、娘を誘拐された夫婦が、警察の力を借りず誘拐犯と戦っていくストーリー。物語は、湘南・鎌倉の鳴沢家に、娘の友果を誘拐したという電話が掛かってきたところから始まる。犯人からの要求は身代金5億円。温人は警察に通報し、誘拐事件の捜査本部が設置されるが、結局は夫婦2人だけで難局を乗り切ろうと決断することになる――。
――15年ぶりの共演となりますが、今回の現場で助けられていると感じていることを教えてください。
二宮:多部ちゃんは性格がサバサバしていますし、わかりやすい。僕に対しても受け答えをしっかりしてくれて、僕は現場でべらべらしゃべっているタイプの人間なので、非常に助かっています。
多部:私は現場で口数が多いタイプではなくて、いつも反省するところでもあるのですが、主役(二宮)が盛り上げてくれるというか、ずっとしゃべっているというか(笑)。口数が少ないのってどうなんだろうといつも自分自身思っているので、助けられています。しゃべるきっかけを作ってくれるので。
二宮:(多部の話を聞いて)あまり助けられているという感じはしませんでしたけど……勝手にしゃべっているというのが浮き彫りになったというか(笑)。
――現場で温かい雰囲気を作るために心がけていることを教えてください。
二宮:僕自身は、そこは強制するものではないし、頑張るところではないと思っています。現場が明るくなくても仲が悪くても構わなくて、作品の質をどこまで高められるかというために集まっていると思っているので、心がけていることはないですけど、殺伐とした雰囲気になった現場は1回もなく、みんなで楽しくやれているので、そこの運はめちゃくちゃいいなと。今回の現場もフランクにみんなでしゃべっている感じ。自然とそうなっているというのは、役者さんの皆さんのバイタリティのすごさというか、そういうのを毎日感じながら、感謝しながら現場にいます。
多部:作品的にはみんなで笑っているシーンは1つもなくて、重たいシーンが多いですが、現場は本当に男性キャストの方がよくしゃべっているので、全く暗い雰囲気になることもないです。性格が素敵な方が集まっている現場なのかなと思えるような空気で毎日撮影しています。
――二宮さんがムードメーカー?
多部:ずっとしゃべっているので、ムードメーカーなんですかね!?
二宮:ムードメーカーでいいじゃない(笑)。ずっとしゃべっている人になっちゃうから。
多部:ムードメーカーです(笑)。
二宮:僕がムードメーカーです、はい(笑)
――二宮さんは雰囲気作りは意識していないとのことですが、これまで殺伐とした現場が1回もないということは、座長の二宮さんがいい雰囲気を自然と作られているのかなと。座長として意識していることはありますか?
二宮:連続ドラマってなんとなく時間に追われていてスケジュール的にも厳しく大変なこともありますが、現場にいるときは楽しい空気がずっと続くように、お芝居している楽しさ以外の楽しさもみんなでしゃべっている間に作れたらなとは思っています。
――周りに雰囲気作りを求めないけれども、やはり二宮さんご自身は楽しい空気を意識されているわけですね。多部さんは、座長としての二宮さんをどのように感じていますか?
多部:空気を読んで、いろんな人の性格を見ながらコミュニケーションを取ってくれます。スタッフの方も含めて、初めてではない感じのコミュニケーションの取り方をされていて、みんなが話しやすい空間にしてくださっていると思います。