――第1、2話を手がけられた田崎竜太監督からは、どんな言葉をもらいましたか。
さっきの“信念のある男”というのは、田崎監督から言われた言葉なんです。その発言を軸として、僕なりに翼はこういう人間なんだとキャラを肉付けして、撮影に臨んでいます。僕から田崎監督へ、翼のキャラクターについていろいろ質問しながら、作り上げていったところもあります。
――翼の衣装についてのご感想を教えてください。
逃亡者なのでなるべく目立たない格好を心がけているようです。コートを着ていても、襟を立てて顔を隠すようにしています。でも、逆に目立ってしまいそうですね(笑)。
――特撮ヒーロー作品に実際に出演してみて、初めて知ったこととは?
いろいろあるのですが、ひとつは「小道具、小物がしっかり作り込まれている」部分です。普段、特撮ヒーロー作品をテレビで観るとき、細部まで注意を払っていなかったのですが、翼のネックレスにブルドッグを模したエンブレムがあったりして、ものすごく細かなところまで注意を払っているんだなあと、感動しました。
――翼を演じる上で、柊太朗さんが「自分と似ている」と思えるところがあったら教えてください。
翼の年齢設定は僕より3歳も上で、逃亡者でありながらどこか余裕のある、カッコいい男なんです。僕には、翼のような大人の余裕なんてないですし、そもそも逃亡者でもない(笑)。そういう意味では自分の素とはかけ離れた役柄ですけど、今後翼のような余裕のある大人になれるよう、頑張っていきたいです。
――柊太朗さんご自身には「犬」を思わせる要素はありますか。
僕の顔が「犬っぽい」と、みんなから言われているんです(笑)。
――ご自身が考える「ヒーロー」とは何か、教えてください。
子どもたちや、生き物すべてに優しい。そういう心を持つ人こそヒーローなんだと思います。翼も立派なヒーローになれるように頑張りたいですが、今は全力で「逃亡」しています。
――イヌブラザーのモーションアクターを務められる岡田和也さんとのコンビネーションについて聞かせてください。
岡田さんとは何度か現場でご一緒して、いろいろとお話をさせていただきました。本当にすばらしい方で、考え方や価値観も僕と共通していて、話がしやすかったです。岡田さんのイヌブラザーは見た目こそ可愛いですが、いかにも信念がしっかりしている雰囲気を出すのがとてもお上手で、すごいんですよ。アフレコもやりましたが、イヌブラザーの動きを見ていると僕の声にも気合いが入ります。
――ヒーローの戦闘シーンを間近でご覧になって、驚いたこととは?
それはもう、迫力が違います。撮影現場でのアクションは、生で観たほうがいろいろな発見があって、面白いんですよ。モーションアクターさんの動きと、倒される敵のみなさんの動きをどうやって合わせるのかとか、すごく勉強になります。
――最後に、柊太朗さんから『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の見どころを聞かせてください。
桃井タロウと4人の「お供」との関係性が面白いので、ぜひ注目してほしいですね。翼を含めて、謎のあるキャラも出てきます。これから1年間、僕たちがどんな風に成長していくか、その過程にもご注目ください!
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