――今のお話でも感じられるように、キャラクターが個性豊かなところも『科捜研の女』の魅力ですが、もし登場人物にフォーカスしたスピンオフが作られるとしたら、どんなストーリーを見てみたいですか。
山本:「マリコさんと一緒に働いたらこんな感じだよ」という科捜研の職場の様子を、亜美ちゃん目線で伝えてみたいです。出勤から退勤までのお仕事の様子を見せられたら面白いなと。視聴者の方に、亜美ちゃんに自分を重ねて科捜研の日常を体験してほしい!
斉藤:事件が起こらない日の『科捜研』。面白いね。
渡部:僕はマリコさんのモーニングルーティンやナイトルーティンが見たいです。科捜研にいるときのマリコさんしか知らないので、たとえばどんな風に自宅で歯を磨いているか、どんな風にご飯を召し上がってらっしゃるのかという一面を見られたら、ファンの皆さんもうれしいのではないでしょうか。僕は絶対見ます!(笑)
――沢口さんは「『科捜研の女』予告映像にアテレコしてみた!」動画でも、マリコがYouTuberとなって「モーニングルーティン」を発表するという企画に挑戦されていましたが、マリコの「モーニングルーティン」や「ナイトルーティン」のスピンオフ企画、どう思われますか。
沢口:ルーティンの動画は、憧れの生活を見せるイメージがあります。「器用にいろいろなことをこなしているんだな」、「こんな素敵な生活を送っているんだな」という姿に勇気づけられるものというか。マリコは家の片付けも下手だし料理もできないし、科学以外のことには本当に無知な人間なので、皆さんのお手本になるのかと不安ですね……散らかったお部屋を見ていただくことになりそうです(笑)。
――マリコの散らかったお部屋、とてもキュートで魅力的だと思います!(笑)
内藤:私生活といえば、昨年公開された劇場版はそれぞれのプライベートでの姿が順番に描かれていって、パッとタイトルが出るというオープニングになっているんです。完成した映像を見たとき、思わず「え!? 俺と蒲原はないの!?」って(笑)。
沢口:なかったですねぇ!(笑)私も見たかったです。
内藤:だって土門なんて謎だらけですよ? きっと皆さん見たいと思うんです! どんなパジャマ着ているのかとか、どんな部屋に住んでいるのかとか。
沢口:土門さんは、パジャマを着るんですかね?
内藤:いや、多分素っ裸で寝ていると思います(笑)。
斉藤:パジャマのイメージはない(笑)。
内藤:今も皆が話していたように、事件がない1日を描くなら全員の裏側が見てみたいですね。土門は蒲原と飲みに行って、ボウリングにでも行ってるんじゃないかな(笑)。ファンの方もオフの姿を見たいと思います。僕は昨年からずっと「何で土門と蒲原のシーンはなかったんだ!」って劇場版を恨んでいますからね!(笑)土門と蒲原から始まるスピンオフをぜひ!
沢口:ボウリングは楽しそうですね。マリコも混ぜてください。
内藤:じゃあ、早朝ボウリングのシーンから撮影しましょう(笑)。
――オフの姿を描いたスピンオフ、実現を祈っています! では最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
沢口:いよいよ『Season21』の最終回を迎えます。最終回では、美村里江さんに再度登場していただきます。高度な技術を駆使する怜悧(れいり)な科学者に、科捜研の皆はどう挑んでいくのでしょうか。そして最後には、これまでになかったシーンが待ち受けております。どうぞご期待ください。
内藤:『科捜研の女』が23年通して描いてきたのは「人間と科学」。最終回では、コンピュータは悪意を持つのか、コンピュータは犯罪を起こせるのか、だとすればマリコはどう戦うのか、科学で人の気持ちを分析することができるのか――ずっとテーマにしてきたことに対して、集大成として僕たちなりに1つの答えを出せたと思っています。ラストシーンもお楽しみに! 土門のパジャマは……ありません(笑)。