テレビ朝日系ドラマ『科捜研の女 Season21』(毎週木曜20:00~)が、きょう7日放送の2時間スペシャルで最終回を迎える。放送に先立って開催された座談会には、榊マリコ役の沢口靖子、土門薫役の内藤剛志、風丘早月役の若村麻由美、宇佐見裕也役の風間トオル、日野和正役の斉藤暁、橋口呂太役の渡部秀、涌田亜美役の山本ひかる、蒲原勇樹役の石井一彰というお馴染みのレギュラーメンバーが集合。

「23年間の集大成」「これまでなかった試み」だと口をそろえる最終回のラストシーンについて、予告がてらそれぞれが演じた感想を直撃し、「もし『科捜研の女』スピンオフドラマを作るなら」という質問には「キャラクターのオフを見せたい」というアイデアも飛び出した。

※編集部注:本記事は一部最終回の詳細な予告となる内容を含んでいます。知りたくない方は、最終回視聴後にご覧下さい。

  • 前列左から風間トオル、内藤剛志、沢口靖子、若村麻由美、後列左から石井一彰、渡部秀、斉藤暁、山本ひかる=テレビ朝日提供

    前列左から風間トオル、内藤剛志、沢口靖子、若村麻由美、後列左から石井一彰、渡部秀、斉藤暁、山本ひかる=テレビ朝日提供

――先日の生配信イベントでは最終回の予告として、内藤さんが「ラストシーンは、全員で行ったことのない場所で、皆が言ったことない台詞を言います。23年分の思いを込めたので、ぜひ皆さんの心に刻んでほしい」、山本さんが「私たちが何らかのメッセージを伝えるかもしれない」とアピールする場面があり、一体どんなシーンになっているのか、ファンの期待が高まっています。その場面に込めた思いをお聞かせいただけますでしょうか。

石井:呂太だけど渡部秀から、亜美だけど山本ひかるから、というように、役を通して役者自身が沢口靖子さんに直接言葉をかけるようなシーンになりました。台詞ではあるのですが、役者同士で思いを交わし合っているといった見方でも楽しんでいただけると思います。

渡部:最終回ならではの初の試みだったので、いつもの共有スペースでは味わえない緊張感がありました。呂太として、はぐれものと呼ばれていた自分を受け入れてくれた科捜研への思い、そして渡部秀としての感謝の気持ちをしっかりと込めました。台詞の隅々の一言ひとことまでしっかりと聞いてほしいです。

斉藤:台本を頂いたときは、「なんでこんなこと言わなきゃいけないんだ」と思うくらい照れくさいなと(笑)。でも、妻のえっちゃん(宮地雅子演じる日野恵津子)からの言葉はすごく沁みました。マリコくんが科捜研にとってどれほど大きな存在であるかが集約されたシーンになったと思います。マリコくんからの言葉はもうこそばゆくて、現場で目を見て話しているとちょっと笑ってしまいたくなるような。実際マリコくんも笑っていたし(笑)。でも、その自然な笑顔がリアルで良かったなと思っています。

  • 『科捜研の女』最終回場面写真=テレビ朝日提供

山本:あの場所でお芝居ができる喜びが大きかったです。亜美がマリコさんに、普段は言えないような思いを初めてしっかりと伝えられて、恥ずかしいけどすごく素敵なシーンになったと思います。皆でギュッと集まっているように見えるのですが、ドローンを使った撮影もあって壮大な感じも出ているし……、もうファーッ! と爽快感のある素晴らしい映像になっています!(笑)

風間:僕も台本をいただいたときに「ちゃんと言えるかなぁ」と恥ずかしさを感じました。僕の台詞には過去のシリアスなエピソードも含まれていたので、どんなお芝居にしようかと悩んだのですが、ロケーションに助けられてうまくまとまったんじゃないかと。「マリコさんがいたからやって来られた」という感謝は、キャスト全員がシェアしている気持ちだと思います。

内藤:最終回にふさわしく、これまでにやっていないことができました。全員が初めて口にした台詞ばかりでしたね。ご覧になる皆さんにとっても、絶対に見たことがないシーンになっていると思います。台詞を見て思ったのは、脚本家も監督も、皆気持ちは同じなんだなということ。僕たちの台詞はすべて「その通りだな」と心から頷けるものばかり。改めて言葉にしたことがなかっただけで、皆が思っていたことを最終回だからこそ伝えることができました。皆が心の内を明かした素晴らしいシーンになっています。ぜひ見ていただきたいです。

沢口:メンバーの皆さんとは、これまで事件についての会話しかしてこなかったんですよね。今回は初めてそれぞれの思いを伝え合う場面があり、台詞を実際に皆さんの肉声で聞くと、グーッと心に迫ってくるものがありました。マリコからメンバーにかける言葉についてはリクエストした意見も取り入れてもらったぐらい思いを込めています。楽しみにしていてください。

――さらに、風丘先生とマリコが2人でお話しするシーンも見どころではないでしょうか。

沢口:マリコは本来誰かに弱音を吐くタイプではないのですが、風丘先生の前では思わず弱い部分を見せてしまう。それほど今回は大きな壁にぶち当たり、自信をなくしてしまうという展開なんです。長年の信頼関係を築いてきた風丘先生がかけてくれた言葉で、マリコが自信やいつもの気力を取り戻すとても大事なシーンになりました。

若村:マリコと早月の信頼関係というか、心の絆というか……、特別な“バディ感”は、これまで見てくださった方には十分伝わっていると思います。最終回はやはり“集大成”ですね。とても見応えのある2時間になっています。