挑戦状を受け取ったのは黒川を含め、サッカー部でスポーツ万能の荻生田隼平(西山潤)、校内ミスコングランプリの美少女・小松澪(紺野彩夏)、黒川の幼なじみで学年一の秀才・高畑あやね(桜田ひより)の4人だ。なぜ彼らが選ばれたのかは、誰もわかっていないようだ。

4人のチームワークについて聞くと「荻生田役の西山潤くんが完全なるムードメーカーとして立ってくれていますので、僕はそこに井上というよりは黒川として、いい意味で身を任せている感じはあります。荻生田も潤くんも共にはっちゃけていて、キャラクターがすごく似ているので、そこに女の子2人も一緒になってつっこんで笑いが起きたりしているような現場です」と、同世代の若手陣との共演を楽しんでいる。

黒川は元不良で友だちが1人もいないという設定だが、そのバックグラウンドは回を追っていくと少しずつ明かされていくそうで「黒川の過去はもちろん期待していただきたいですが、2週目からは、黒川たち4人だけではなく、先生たちも含めて、それぞれのキャラクターがだんだん深掘りされていきます」とのこと。

15分枠のドラマならではの魅力については「展開が早いこと」を挙げる。「卒業式前の3日間のお話なので、本当に分刻みで物語が動いていきますが、そのなかでいろんな情報が出され、変動が激しいです。2話以降、真犯人かもしれないと思える人が何人も出てくるので、そこを見逃してほしくないです」

また、このドラマならではの大変さについて聞くと「先生が誘拐され、そこからお話が始まっていくので、やはり命がかかっているということが一番、大きいです」と述懐。

「たった3日間の話ですが、どのシーンでも常に緊迫感があり、それなりの体力と気力を使うという点でしょうか。でも、そういうドラマだからこそ面白い。また、ちょっとしたところで、クスッと笑えるところもあります。特に萩生田というキャラクターはそこを担っているのではないかと。また、2週目以降、豪華なゲストの方たちが登場するのも見どころとなっているので、そこもぜひ楽しみにしていただきたいです」

まだ、豪華ゲストの名前は明かせないとのことだが、かなりのビッグネームとのことで大いにそそられる。1週目を試写で観ただけでも、存分に引き込まれるミステリーになっていたので、観始めたら離脱することなく楽しめそうな予感。NHKの気合十分の夜ドラに注目だ。

■井上祐貴(いのうえ ゆうき)
1996年6月6日生まれ、広島県出身。2017年に、第42回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、同年にホリプロに所属。2018年、ミュージカル『ピーターパン』で海賊マリンズ役として俳優デビュー。2019年7月、特撮ドラマ『ウルトラマンタイガ』で工藤ヒロユキ役としてテレビドラマ初主演を果たす。映画は『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』(20)、『NO CALL NO LIFE』(21)、『Bittersand』(21)で主演を務めた。

衣装:パンツ・ジャケット=JOYEUX/CONFIANCE Tシャツ=JOYEUX/Ohal