――つよしがアバターチェンジして、キジブラザーになるシーンを撮影したときのお気持ちを聞かせてください。

クランクインしてすぐ変身シーンだったので、流れのままに、緊張をしているヒマもなく撮影した感じでした。それがよかったんでしょうね。後の方に、満を持して変身シーンを撮るよ、なんて言われていたら、身構えて不自然になっていたかもしれません。(樋口)幸平、(別府)由来、柊太朗はみな180cm以上あって、僕は166cmなんですけど、キジブラザーになったとたん2m20cmとメンバーでいちばん身長が高くなります。

――シリーズ45作のアニバーサリー作品『機界戦隊ゼンカイジャー』は毎回、突拍子もないアイデアを盛り込んだ個性豊かな作風で強いインパクトを残しましたが、鈴木さんは『ゼンカイジャー』をご覧になったことってありますか。

役が決まってから参考のために観ました。ドンブラザーズも相当ですけど、ゼンカイジャーも個性が強いですね。巷では「ゼンカイ脳」という言葉が存在するほど、ユニークすぎるストーリー展開が楽しいです。ゼンカイザー/五色田介人役の駒木根葵汰さんは『ドンブラザーズ』にも出演していて、撮影時間が被るときはお話させていただいています。すごく話が面白くて、頭の回転も速い。やっぱり「スーパー戦隊シリーズ」の撮影を1年間経験すれば、あんな風にスタッフさんやキャストたちとすごくコミュニケーションを取るのが上手くなるんだなあと感心しました。

――キジブラザーの撮影はどのように行っているのですか。

モーションアクターの高田将司さんが離れた場所でアクションをして、周りの兵隊を次々に倒していくんです。撮影現場はすごいですよ。高田さんがパンチを繰り出すと、その横で兵隊のみんなが倒されていきます。僕は横で観ているだけですが、本当にすごい撮影です。高田さんのアクションを横でずっと観ていて、2人でひとつの役を作り上げるよう、いっそう努力していきたいと思います。

――つよしの奥さんについて詳しく教えてください。

「みほ」さんという名前です。まだそれほど多く話数を撮っていませんが、夫婦で会話をするシーンなどもある予定。つよしはみほさんのことが大好きなんです。僕は独身ですが、うまく2人が仲良しの夫婦に見えればいいなと思います。

――鈴木さんから『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』第1話の見どころについて、お話してください。

初めて第1話の台本を読んだとき、今どきの「スーパー戦隊」はこんなに面白いんだ!と純粋に思いました。つよしはメンバーの中でもいちばん普通というか、平凡な人。子どもたちが憧れるようなヒーローじゃないかもしれません。でも、どんなにダサくてダメな人でも、誰かのヒーローになれる日が来るかもしれないし、ならなきゃいけない時が訪れるかもしれない。人間っぽくて、ちょっと弱いつよしが頑張って、ヒーローへと成長していくのが見どころなんじゃないでしょうか。これから1年間、頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします!

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