――吉本興業に入ってよかったなと感じている思いや印象に残っているエピソードを教えてください。
ノブ:闇営業問題などいろいろありましたが、そのときにいろいろ考えたんです。「なんで吉本にいるんやろう」ってしばらく考えていた時期があって、ふとしたときにテレビを見ていたら、トミーズの健さんが「キンコンカンコン健ちゃん」していて、そこで「あ、面白い人たちがいるから入ったんだ」って気づかされました。だから健さんには感謝しています。
大悟:吉本はギャラが安いとか仕事量がすごいとか、ネタでみんなが言いますけど、こんなにたくさんの面白い人たちに囲まれて笑いができている環境がありがたいなと。「伝説の一日」のときに、集まったらこんなにいるんだって改めて感じ、吉本でよかったなと思いました。
ノブ:「伝説の一日」を強調しすぎていて恥ずかしいわ! そもそもタイトル恥ずかしいわ、吉本さんよ。10年おきにやって、どこが伝説やねん! 伝説はせめて100年刻みよ(笑)
――さんまさんやダウンタウンさんなど、吉本の先輩たちから学んだり刺激を受けたりしたことはありますか?
ノブ:ありますね。吉本の先輩が口をそろえて言うのは、「吉本の強みは舞台があることや」って。吉本はちゃんと劇場があって、若手を出してくれる。そこでやっていたゲームコーナーが筋トレみたいになっていたんだなと感じます。『千鳥の鬼レンチャン』の千鳥、かまいたち、ダイアンなんて、ゲームコーナーそのまんまやんて。あのとき切磋琢磨できた舞台があったのはありがたいなと思います。
大悟:いろんな笑いの取り方があるけど、吉本はどのタイプの先輩もいて、いろんなことを勉強させてもらえる。教えてもらうわけではないけど、舞台袖から見たり、近くに面白い人がいっぱいいるのはすごくありがたい。これから先、さんまさんやダウンタウンさんが一線ではなくなったときに、わしらがみんなを引っ張れたら。まだまだですけど、10年、20年、もっとかな……そのときに「伝説の一日」の真ん中に立てていたらなと思います。
ノブ:すごいこと言ってますわ。恥ずかしいです。「大悟の駐在さん」とかやるんですかね(笑)