上白石萌歌、大きな挑戦に臨む春　22歳の目標は「“男気”をもっと身につける」

女優の上白石萌歌が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00～ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、3月20日・27日の2週にわたって放送される『新・上京物語2022』。上京して、有名洋食店「レストラン大宮」に入社した若者たちの奮闘を追った作品だ。

新たな出会いやスタートが訪れる春、上白石もビッグタイトルのドラマへ2作同時に挑むことになるが、そんな22歳の目標を「“男気”をもっと身につけること」と宣言。果たして、その心は――。

■「自分は料理人に向いてないのではないか」

21年4月、料理人を目指し上京してきた3人の若者がいた。栃木県から上京してきた同じ高校出身の千春さん(18)と楽壱(らいち)さん(18)、彼らより1つ年上で、茨城県からやってきたあかりさん(19)。就職先は、かつて『料理の鉄人』にも出演した洋食界の巨匠・大宮勝雄シェフ(71)が経営する有名店「レストラン大宮」だ。

そんな新人を指導するのは、9年目の七久保先輩(26)だが、3カ月たっても仕事を覚えてくれない新人たちに疲れ果てていた。七久保先輩の夢は「海外で活躍する料理人になること」。しかし、新型コロナウイルスのまん延で、海外へ渡る夢は、先延ばしとなり、目標を失いかけていた。

一方、新人の千春さん。3人の新人の中でも特に料理への思いが強い千春さんは、入社半年を経て、ホール担当から念願の調理担当に。しかし現実は厳しく、調理場で七久保先輩に怒られる毎日…次第に「自分は料理人に向いてないのではないか」と悩みを深めていく。

• 大宮シェフ(手前)と話し合う千春さん　(C)フジテレビ

■叱られる新人の姿に「胸がキリキリ」

現在22歳の上白石は、年齢が近いこともあって、「先輩から叱られているシーンは、『こんなこともあったなあ』と胸がキリキリしちゃいました。自分も上京した身なので、やっぱり思い出しますね」と、上京した新人たちの立場に共感するのだそう。

焦るあまり、調理場でミスしてしまうシーンも登場するが、自身を顧みて、「お芝居も料理と一緒で、自分の心情がそのままダイレクトに出てしまうので、焦ってセリフが速くなってしまったり、言葉が出てこないということもありました」と打ち明け、「焦ってしまうと何もできないというのは、この仕事を始めてから感じていることなので、今回の映像を見て、心がキリキリして感情移入してしまって、ナレーション原稿の次のところを間違えてしまったり…。それくらい、グッと胸に深く突き刺さる感じがありました」と、読みながら感情が揺さぶられたようだ。

• 七久保先輩(手前)に指導を受ける千春さん　(C)フジテレビ

新人の中には、調理場とホールでやりたいことと向いていることの乖離に悩む姿もあったが、「向き不向きというのは、自分が一番分かっているようで分からないものだというのを最近感じているんです。私はまだ、自分の向き不向きを固めたくないし、自分の中であまり決めないようにしているので、なるべく頂いたお仕事は受けてみようという気持ちで、最初から拒まずに挑戦していくことがすごく大事なのかなと思うようになりました」と語る。