――前隊長のタツミ セイヤ役・高木勝也さんからGUTS-SELECTのチームについてお話をされたことはありましたか。
衣裳合わせのとき、僕の前に高木さんがいらしていて、帰る途中にバッタリ出会いました。僕と年齢も近くて、すぐ打ち解けました。役を離れて、プライベートでも隊長という感じでした。高木さんからは「あのメンバー、すごくいいヤツばかりですよ」とおっしゃって、改めて「高木さんは、すごく“隊長”なんだなあ」と感激しました。『ウルトラマントリガー』の世界が、高木さんのプライベート世界とシンクロして、すでに日常化している、という部分が素敵に感じました。
――ケンゴ役の寺坂頼我さんの印象はどうでしたか。
ケンゴこそまさに、寺坂くんのためのキャラクター。もしも自分が審査する立場で、オーディションに寺坂くんが来たとすれば、100パーセント彼を選びます。性格のよさもありますが、『トリガー』の座長として現場ではお芝居でみんなを引っ張ってくれました。若いのに、ちゃんと言葉で思いを相手に伝えることができ、表現もできている。しっかりしているなあと思います。
――撮影のとき、特に苦労をされたことがあれば教えてください。
初日から山を駆け上って、銃を撃ったりしたんですけれど、僕にとってひさびさの特撮作品だったのもあって、体を作り込めていなかったんです。ウルトラマンシリーズでは先輩にあたる平野宏周くん(ウルトラマンゼット/ナツカワ ハルキ役)や寺坂くんは、動きが機敏で、走り方もすごくカッコいい。そこで、彼らから「こんな風にやるんですよ」と教えてもらい、改めてアクションのことを勉強し直しました。すると「そうかそうか」と、体がだんだん思い出して来た(笑)。役としては隊長なので、ケンゴたちを引っ張っていかないとだめなんですけどね……。
――映画のここを観てほしいというシーンがあれば、ぜひ教えてください。
トキオカとケンゴの対話シーンですね。寺坂くんが言葉だけじゃなくて、体の奥底から気持ちが出てくるようなお芝居をしてくれて、とてもいい場面になりました。お互いの目と目で心を通じ合わせつつ、演技の中で感じたところがたくさんあったので、観ている方にも伝えられていたらうれしいです。
――最後に作品を心待ちにしていたファンのみなさんに、中村さんからメッセージをお願いします。
トキオカがGUTS-SELECTの新隊長として物語にどう絡むのか、隊員のみんなとどんな関わり方をするのか、注意深く観てほしいです。今はまだ明かせないことがたくさんありますが、いろいろな展開が盛り込まれていますので、ぜひ楽しみにして観ていただけたらいいなと思っています。今回は映画館での上映と、WEB配信が同時に行われます。配信でご覧になり、もう一度大きなスクリーンで観たいと思われた方は、ぜひ劇場へ足を運んでほしいですし、反対に映画館で観たあと、配信で好きなシーンをプレイバックするといった楽しみ方もできますね。とても迫力のある作品なので、できれば大きなスクリーン、大きなスピーカーで体感してもらいたいです!
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