――三浦さんは今回、激しいバトル・アクションに挑戦されていました。撮影時の苦労話があれば教えてください。
三浦:現場でアクション監督さんに芝居をつけていただいたんですけど、当時のJAEさんに加えて、今回は「B.O.S Action Unity」の方々もいらっしゃって、いつもより初めましてな人たちに囲まれてのアクションだったので、少し心配なところがありました。でも、いろんな経験をさせてもらってすごく楽しかったですね。
渡部:すごく良かったよ。俺、スマホで動画を撮って残してるし(笑)。
三浦:爆発カットもありましたね。秀くんたちはもう慣れてるんでしょうけど、僕はほとんど経験してこなかったから、すごく怖かった。最初に段取りをつけてもらうときは、爆発の代わりに「バン!」とか「ドカーン!」って声に出すんです。だから、ああそんなもんかなあと油断して本番に臨むと、めちゃくちゃすごい音がして。
渡部:いやいや、僕もけっこう爆発の中を走り抜けたりしてきましたけど、何度やっても慣れるもんじゃないよ。アクション部のみなさんは、そういうカットを何百回もこなしているわけで、それに比べたら僕もまだまだ経験が足りません。爆発の熱波が体に届いたときなんて「熱ッ!」って毎回驚きます(笑)。
三浦:今回、特報(30秒)にも使われたんですけど、映司とアンクが向かい合っている後ろで、ドカーンと爆発が起きるカット。秀くんはさすが、微動だにしていなかったよね。
渡部:まあ、事前に「(爆発が)来るな」ってわかっていたら、ある程度対応はできるよね。
三浦:僕は、ちょっと気が緩んだら自分も吹っ飛んでいきそうなくらいの衝撃でした(笑)。
渡部:確かに、爆発したときりょんくんが「ビクッ!」って動いたような気がしたんだけど、映像で観たときはなんともなかった。
三浦:そうそう、かなり爆発にビビっていたんだけど、映像だとわからなかったね。スローで撮っているにもかかわらず。
渡部:目の前で見てたから、俺はすぐわかったよ(笑)。
三浦:あそこの撮影はもうずっと始まる前からドキドキしていて、出来上がりがすごく心配でした。爆発って一発勝負ですから緊張感がすごい。通常のアクションなら失敗すると撮り直してもらえますが、爆発はそんなわけにはいきません。ぜったい目を閉じないでくださいとか、じっと止まっていてくださいと言われて、そういうの苦手だなって思ってた。
渡部:りょんくんは苦手な撮影、あるもんね。
三浦:苦手、多いですよ(笑)。
渡部:アンクは強いキャラなんですけどね(笑)。
――本作の撮影時、ふと昔のことを思い出して懐かしくなったことなんてありましたか。
渡部:スタジオの1階にみんなで集まって、ロケバスが来るまで待機している時間が僕にとってとても懐かしい感じがしました。
三浦:確かに。長椅子とテーブルがあって、みんなでバスが来るまでの間におしゃべりしている時間は昔を思い出したよね。
渡部:出発時間が近づいてくると、みんながだんだんその場所に集まってきて、ワイワイと話し始めるあの雰囲気、久しぶりだな~って思っていました。
三浦:10年前は、こんなに朝早く集合するのか、しかも毎日! これを1年間続けるなんて、俺はいったいどうなってしまうんだろうと思っていました。でも今回は、朝からちょっとウキウキしてるんですよね(笑)。
渡部:そうなんです。今回のりょんくんは早朝からテンション高めで(笑)すごくびっくりしたことのひとつです。
三浦:5時に起きて家を出るために、前日はちゃんと早く寝てましたし(笑)。当時は出かけるギリギリまで寝ていたい感じだったのに、今回は早めに目を覚まして、朝ごはんもしっかり食べてから出かけていました。それだけ、みんなに会うのが楽しみだったんです。
――最後に『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』の公開を楽しみにしている『オーズ』ファンのみなさんに、お2人からひとことずつメッセージをいただけますか。
三浦:『オーズ』から10年以上の年月が経ちました。ここまでいろいろな経験をさせていただき、日々を過ごしてきた自分が最大限、精一杯の気持ちを込めて演じさせていただきました。これまで『オーズ』を応援してくださったファンのみなさんに僕たちの思いが届いてくれたらいいなと思います。
渡部:今回のVシネクストは、本当にいろいろな「奇跡」が集まってできた作品なんだなと思います。テレビシリーズのキャストが集まれたこと、コロナ禍のご時世で無事に最後まで撮影ができたこと……。いろんな壁を乗り越えて、人と人とのつながりがあって、ようやく公開日を迎えるところまで来ました。キャスト、スタッフが一丸となって作ったこの映画を、ぜひたくさんの方々にお楽しみいただきたいです!
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