日本テレビ系情報番組『ZIP!』(毎週月~金曜5:50~)で放送されているドラマ『サヨウナラのその前に Fantastic 31 Days』(7:50頃 ※全23話)。隕石衝突による地球最後の31日間を、月曜から金曜まで曜日ごとに視点を入れ替えて描き、5人の主役がリレー形式で紡ぐ作品だが、この“金曜日の主役”を演じるのが、女優の真木よう子だ。

喫茶店の開店日に隕石の衝突発表が行われ、結婚を考えた彼と別れ話をした翌日に妊娠が発覚するなど、“タイミングが悪い人生”を自覚しているという役柄だが、自身は「タイミングがずっと良い人間なんですよ」という真木。それを感じさせてくれるという12歳の娘への思いや、姉妹のようだという関係性を語ってくれた――。

  • 『サヨウナラのその前に Fantastic 31 Days』に出演する真木よう子 撮影:蔦野裕

    『サヨウナラのその前に Fantastic 31 Days』に出演する真木よう子 撮影:蔦野裕

■斬新な取り組みはやることに意味がある

――今作は曜日ごとに異なる主人公が存在し、それぞれの視点で描かれるという形式ですが、この新たな試みに最初はどんな印象でしたか?

すごく面白そうだなっていうのが、一番初めに思ったことですね。連ドラと言えば週に1回が定番の中で、毎日演者が違うけどストーリーが続いていくというのは、朝が楽しみになれる時間を提供できる斬新な取り組みなので、ぜひ参加してみたいなと思いました。

――新しい試みに参加するというのは、やはり楽しさがありますか?

そうですね。新しいことをやっていかないと何も生まれないので。だから、結果がどうであれ、やることに意味があると思うので、このドラマがどういう風に受け止められるかが楽しみです。

――通常の連ドラと臨み方の違いというのはありますか?

役を演じるというのはどこでも同じことなので、それは全然変わらないかもしれないです。(主演が5人いて)スケジュールが分散されるから、ちょっと楽かな?っていうくらい(笑)

――その分、集中して臨めますね(笑)

■「タイミング悪いな」と思ったことがない

――今回演じるのは“タイミングが悪い人生”であることを自覚している女性という役柄です。

私、タイミングがずっと良い人間なんですよ! どこかに行ったら空いてるとか、行きたいと思ってたご飯屋さんが定休日なのに今日だけやってるとか、たぶんスピリチュアル的に見てもらったら、私の後ろにすごい守護霊がいるんじゃないかと思うくらい(笑)。いろんな人に恵まれて、すごくタイミング良く生きてきた人間で、そこだけがどうしても分からない部分なので、今回の課題なんです。「タイミング悪いな」って思ったことがないから、そこをいかに見せるか。

――お仕事の面でも、タイミングに恵まれたということはあるのですか?

娘を授かってから、いわゆる“真木よう子”というものに関心を持ってもらえたのか、いろんな仕事がすごく入ってきたんです。まるで娘が「これで私を育てろ」と仕事を持ってきてくれたかのように(笑)、初めてのCMや『龍馬伝』(NHK)が決まって。決して私のために生まれてきたわけじゃないですけど、娘によって人生が素晴らしく良い方向に変わっていったという感じなんです。

――娘さんとはお仕事のお話もされるのですか?

娘が好きな人と共演するときは言いますけど、基本的に私の仕事に全く興味ないんです(笑)。再放送で私が出演しているドラマをやっていても、普通にチャンネル変えますから。だいたい、「女優の仕事は恥ずかしい」とか言われて、「こっちはそれ本職なんだけど」っていう(笑)。でも、すごい姉妹みたいな関係なんです。

――良き相談相手という感じですか?

それもありますね。娘も私に隠し事はないので、何でも相談に乗る感じです。

  • 劇中では妊婦姿を披露

――『ZIP!』を家でご覧になってたら、今回のドラマは娘さんも見ることになるのでは?

娘は結構早く家を出ちゃうんですよ。よしんば間に合っても見ないと思います(笑)。今二次元にハマっちゃってるし、「絶対きょうだい欲しくない」って言ってたから、妊婦になってる私の格好を見るのも嫌かもしれない。難しいお年頃です、本当に(笑)