――本作でお二人が演じるキャラクターは高校生の設定です。お二人自身が印象に残っている高校エピソードを教えて下さい。
長田:学校の柔道部に「コンドウ」という、見た目めちゃくちゃいかつくて、ヒクソン・グレイシーに似ているやつがいました。でも声がめっちゃ高いんですよ。毎回ヘリウム吸ってんだろ、というくらい高くて面白かったです。
松尾:高校時代、皆が羨むようなキラキラした高校生活送っていたんですけど、授業中、学ランの袖からイヤホン出して毎日ラジオ聞いていました。
長田:寂しいやつ! まさに地獄!
松尾:その時は天国だと思ってたんですけど、今考えたら地獄みたいな高校生でした。
――高校時代に「うわっ、これ地獄だな!」と思ったエピソードございますか?
長田:僕、陸上部に入っていて、グラウンドが校舎とは別のところにあり、グラウンドの近くにとんこつラーメン屋さんがあったんです。ちょうど、グラウンドの出口にそのラーメン屋の換気口がブワ~ッ! って出てるんですよ。部活終わってヘトヘトのところに、ラーメンのめちゃくちゃとんこつ臭いニオイが来るんですよ。あれは皆「地獄だ」って言ってました。でもうまいんで皆行ってました。
松尾:高校時代、バスケ部だったんですけど、バスケ部員全員のバッシュ盗まれたときは地獄でしたね。
長田:それは地獄だね。
松尾:僕だけ2足持っていて、2足とも盗まれたんです。で、皆盗まれた手当みたいので、「これで新しいの買いなよ」って部費から1万円支給されたんですけど、2足盗まれたのに1万円だったのはすごくムカつきましたね。あれたぶん、ラグビー部の連中がやったんじゃないかな……。
長田:いやいやいや! 決めつけは良くないよ。
――反対に、高校時代に天国だと思ったことは?
長田:天国といいますかラッキーだなと思ったことはあります。僕の高校、修学旅行がアメリカのサンフランシスコだったんです。で、修学旅行に旅立つ前夜に交通事故で車にひかれたんです。バーン! って。車のフロントに乗り上げて、アクションドラマみたいな感じでゴロゴロゴロッて地面に落ちたんです。でもマジですり傷もない無傷だったんです。ひかれた瞬間「終わった、修学旅行に行けない」と思ったんですけど、普通に修学旅行に行きました。
――すごいラッキーですね! 松尾さんは?
松尾:通っていたのが工業高校で男ばっかりで、クラスによって女子0人なんですよ。でも僕のクラスは、生徒40人で女子5人いました。他のクラスからしてみたら天国みたいな場所でした。
――最近「地獄だな!」と感じたことは?
長田:先日、車を赤坂近辺のコインパーキングに停めたんです。その横に上限が3200円のところがあったので、「まぁ、同じくらいだろう」と。そして4時間ちょっとくらいして戻ってきたら駐車料金が1万円超えていてビックリしました。さらに最悪だったのはカードが使えないし、1万円札も使えない。全部千円札で1万円分を払わないといけない。それは本当に地獄でしたね、マジで。今はもう、車内に千円札を30枚くらいストックしています。
松尾:この間仕事でTバックを履く機会がありまして、念入りにお尻拭いて履いたらすっごい気持ち良かったんです。「おっ、いいな」と思って履いて帰ったんですね。家帰って風呂に入ろうと思って、Tバックを脱いだら、あんなに拭いたのに、しっかりついてたんですよ。
長田:うわっ、最悪。
松尾:地獄でしたね。夏場Tバックデビューしようと思ってたんですけどね。
長田:なんだそれ!!
長田庄平(1980年1月28日生まれ、京都府出身)と松尾駿(1982年8月18日生まれ、神奈川県出身)によるお笑いコンビ。NSC在学中の2006年にコンビを結成。作り込まれたコントのほか、両名ともものまねを得意とし、和泉元彌(長田)、IKKO(松尾)など多数のレパートリーがある。『キングオブコント』は、2014年の第7回大会で準優勝、2018年の第11回大会で3位。『新しいカギ』(フジテレビ)、『チョコプラCUP』(テレビ朝日)などレギュラー番組多数。
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