奥と仮面ライダーの出会いは幼稚園時代。「僕が最初に観たのが『仮面ライダーディケイド』や『仮面ライダーW』、『仮面ライダーオーズ/OOO』あたりでした。でも僕には4つ上の兄がいるのですが、その影響で『仮面ライダー電王』なども印象には残っています」。
夢中になって観ていた作品に自身が出演する未来は「まったく想像していなかったです」と笑うが、伝統のある作品だけに反響は大きかった。
「出演のことを教えていなかった友達からも『仮面ライダー出ているんだね』と連絡をもらうなど、自分のことを知ってくれている人が増えたなという実感はありました」。
今後、牛島光はさらに物語の重要な役割を担うことが予想される展開になっていく。
「撮影が始まったときより、歴史ある作品に参加しているんだという思いが強くなっています。これまで以上にキャラクターに寄り添って、自分自身に牛島光という人間を染み込ませていかなければダメだと思っています」。
また出演シーンが増えるにつれて、共演者と対峙するシーンからも得ることが多くなってきている。
「役へのアプローチ方法や、セリフの間の取り方など役者の皆さんはそれぞれ違うんだなと感じました。なかでもご一緒する時間が長い(光の父親役の)矢柴俊博さんからは、いろいろなことを学んでいます。さくらを牛島家に招くシーンがあるのですが、そこでのお芝居の後半はほとんどがアドリブで……。そこでも矢柴さんはどんなことでも即時対応してくださって、本当に頼もしかったんです。いろいろ勉強になっています」。
自身の課題も見つかった。「光って普通の人とはちょっと違う感情を持っているのですが、その戸惑いみたいなものをうまく表現できず、監督から『違うやり方をしてみようか』とご指摘いただいたんです。やっぱりまだまだ視野が狭いなと感じましたし、もっとプライベートでもいろいろなことを経験し、しっかり自分の意見や考えみたいなものを持ったうえでキャラクターに向き合いたいなと思いました」。
■憧れの俳優は山田孝之、佐藤健、神木隆之介、堤真一
貪欲に挑む俳優業。プロフィールの特技には「空手」と記されている。小学校6年間稽古をし、いまでも練習することがあるという。
「空手をやっていたということもあり、このお仕事をするようになってから、いつかアクション作品をやりたいという思いはありました。だから『仮面ライダー』シリーズに参加できることになったときは『どこかでそういうシーンがあればいいな』と思っているんです」。
「憧れの俳優は?」という答えに、山田孝之、佐藤健、神木隆之介、堤真一と答えた奥。
「皆さんのお芝居がすごく好きで憧れます。でも惹かれるのは、皆さんその人ならでは……という個性を持っているから。だからこそ、皆さんのような俳優を目指すのではなく、奥智哉という個性をしっかり認めてもらえるような俳優さんになりたいです」。
いまはとにかくいろいろな人との出会い、数多くの作品に触れ、しっかりと感受性を高めることを意識している。日常の何気ない会話ややりとりから、多くのことを気づき、自分を磨いていきたいと目を輝かせる。
「白石和彌監督の『孤狼の血』が大好きなんです」と目を輝かせて語った奥。「好青年の役はもちろんですが、ハードな役、恐ろしい役、サイコパス……どんな役でもしっかりと演じられる俳優になりたいです」と未来に思いを馳せていた。
2004年7月18日生まれ、神奈川県出身。2020年、『FOLLOWERS』(NETFLIX)でドラマ初出演。同年、「進研ゼミ」のCMへ出演し注目を集める。2021年、『青のSP―学校内警察・嶋田隆平―』(カンテレ・フジテレビ系)、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)、『きよしこ』(NHK)、『華麗なる一族』(WOWOW)に出演。さらに、同年9月にスタートした仮面ライダー生誕50周年記念作品『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日)に出演している。