• 尾上松也

数あるキャストの中で最も驚いたというのが、お調子者の刑事・池本を演じる尾上松也だ。

「あそこまで器用な方だとは思っていなくて、コメディとしてあそこまでキャラが立つとは考えていなかったんです。ただ、尾上さんのすごいところは、確かにコミカルな部分もすごく良いんですけど、例えば第1話終盤で、整と薮がやりあっている時のリアクション。『あのとき、何を感じて演じていたんですか?』って、尾上さんに質問したくらい、あの表情がすごく良かったんです。コミカルだけじゃない、その瞬間を生きている人間にしか感じることのできない感情を、セリフじゃない部分でちゃんと伝えてくれているんです」

尾上は現場でのムードメーカーにもなっていたようで、「ご本人は周りを見て、空気を作ってくださる方なんです。それは池本というキャラの中にも通じるものがあって、役柄にちゃんと表現してくださったんだなと思っています」と想像した。

■「この人が来たのか!」と驚くゲスト陣を予告

今後も、映像化でしか味わえない豪華役者陣の演技合戦が見どころになることを予告。

「まだまだ言えないゲストの方々がいっぱいいるんですけど、とにかくその皆さんの芝居合戦が楽しめます。本当にすごい役者さんたちがいっぱい出てくるので、原作を読まれている方は『誰があのキャラをやるんだろう?』と思われている方も多いと思うんですが、それについては、きっと『この人が来たのか!』と期待を裏切らないものになっていると思います。第1話の遠藤さんから始まって、永山瑛太さんなど、続々と出てくる役者さんたちとのお芝居を、ぜひお楽しみいただければと思っています」

今後のストーリーの行く末も見逃せないが、これから登場する豪華俳優陣と菅田との演技合戦を、最後まで堪能していきたい。

  • 小日向文世(左)と相島一之

  • 門脇麦

  • 菅田将暉(左)と伊藤沙莉

  • 2月7日放送の第5話より (C)田村由美/小学館 (C)フジテレビジョン

●松山博昭
1973年生まれ、岐阜県出身。上智大学卒業後、98年にフジテレビジョン入社。『LIAR GAME』で初めてチーフ演出を務め、『鍵のかかった部屋』『失恋ショコラティエ』『信長協奏曲』『人は見た目が100パーセント』『トレース~科捜研の男~』などを担当。現在放送中の月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』の演出を務める。