――今度は賞レースについて聞かせてください。コンビを結成した2018年、M-1に初出場し準々決勝進出を果たします。ですが、2021年まで4年間、準々決勝敗退が続いています。率直にこの状況をどう捉えていますか?
脇田:準決勝の壁が……。1回も超えられたことがないので、どんだけ分厚いんだよと思ってます。
浜中:結成してすぐに準々決勝に行けて、そこがもう僕らの最低ラインになっています。ポジティブに言えば、その最低ラインにはたどり着けている。でもそろそろ突破しないとな、という思いは強いです。
――どのあたりが課題でしょうか?
浜中:漫才の中に遊びが足りないのかな? と。今年はそういう点も意識したいです。
脇田:毎回終わってから気がつくんですけど、ネタ選びの順番を毎回間違えちゃう(笑)。終わってから「3回戦のネタと準々決勝のネタ、出す順番が逆だったんじゃないか?」といつも反省しています。3回戦のネタのほうがお客さんの受けが良かったりして。
浜中:そうね……。
――それで言いますと、2022年で1つ明確にポジティブな要素は、ムゲンダイレギュラーになったことでライブ数が増えたことですね。よりお客さんの反応をうかがいながらネタ選びをできます。
脇田:そうですね、それは間違いないです。
――2021年は、ムゲンダイレギュラーの空気階段さん、男性ブランコさんが『キングオブコント』で大活躍しました。自分たちも大きく羽ばたくぞ! という思いが強まったのでは?
浜中:オズワルドもそうですね。ものすごい刺激を受けました。
脇田:空気階段もオズワルドもTBSラジオ『マイナビ Laughter Night』(TBSラジオ)のグランドチャンピオン大会で優勝しています。僕らもチャンピオン大会に出させてもらいました。負けちゃいましたけど、あの大会に出られたことで、芸人として箔がつきました。マイナビさんだからお世辞を言っているのではなく、本当ですよ! 芸人内で『マイナビ Laughter Night』の大会って、すごい評価されているんですよ。
――そう言っていただけてうれしいです。
脇田:人気投票じゃなく、本当に実力がある人のみ獲れる栄冠。それに出られたのは僕らにとって大きいことでした。
浜中:自信になりましたね。
――2022年の目標も教えてください。
浜中:M-1優勝です。
脇田:はい、チャンピオンです。
浜中:シシガシラはM-1のために組んだと言っても過言ではありません。
脇田:同じくです!
――賞レース以外に、今後の目標は?
浜中:たとえM-1で優勝できたとしても、どんなに忙しくても漫才は続けたいですね。劇場にはずっと立ち続けたいですね。
――漫才以外にやってみたいことは?
脇田:体当たりロケにも、機会もらえたらぜひ行きたいです。浜中も、無人島に置いていかれてサバイバルをするロケがやりたいそうで。
浜中:うん、やりたいっすね。素潜りや釣りが趣味なので、無茶なやつ行きたいですね……!
脇田:でもいざ行ったら、漁をさせられるのは僕だと思うんです。「獲ってこい」って(笑)
――無茶苦茶なドッキリ企画も受けたい。
浜中:そうですね。でもたぶん、それは脇田さんが受けるでしょうね(笑)
脇田:ハハハッ! たしかに!
浜中英昌(1984年01月21日生まれ、東京都出身)と脇田浩幸(1981年10月23日生まれ、鹿児島県出身)によるお笑いコンビ。2018年6月結成。『M-1グランプリ』では、2018年に初出場ながら準々決勝に進出。以後、2019年、2020年、2021年と、4年連続で準々決勝に進出している。