■坂井真紀・鈴鹿央士・坂東龍汰らとの共演を語る
――演じる楽しさも感じることはできましたか?
ドラマの内容的に、本当に学校に通ってるような楽しさはありましたが、お芝居自体に楽しさを見出せているかというと、まだそこまで行けていない気がします。でも、ほかの方のお芝居を見て、そういうやり方もあるんだとか発見できた楽しさはありました。特に坂東龍汰さん(野島啓介役)は体全体を使って自由にお芝居されていて、勉強になるなと思いながらお芝居を見ていました。
――のじくんの明るいキャラを見事に演じられていましたよね。
坂東さんは魅力たっぷりののじくんを演じられていて、すごいなあって思いました。
――鈴鹿さんの演技にも助けられたとのことですが、どのようなことを学びましたか?
祖父江くんが「アメリカに行くから文化祭には行けない」「もう会えない」と泉ちゃんに言うシーンは、リアルに胸が痛くなって、その感覚は初めてでした。相手の言葉を受け取ることができたのは、鈴鹿さんのお芝居に引き込まれたからですし、やっぱり鈴鹿さんはすごいなって思いました。
――泉の母役の坂井真紀さん、祖父江くんの母役の矢田亜希子さんという大女優さんとの共演はいかがでしたか?
お母さん役の坂井さんとご一緒することが多く、いつも気さくに話しかけてくださって、「悩んでいることはない?」と聞いてくださったので、「セリフっぽく聞こえないように感情を込めるにはどうしたらいいですか?」と質問しました。そうしたら、「相手の言葉をちゃんと聞いて、意味を感じ取った上で自分のセリフを発することが大切」と教えてくださって、そこからすごくそのことを意識するようになりました。だからこそ、鈴鹿さんの言葉をちゃんと受け取ることができたのかなと思います。矢田さんのお芝居も見ているだけで勉強になり、学ぶものがたくさんありました。
――最初のドラマですごく大事なアドバイスをもらったんですね。
はい。一生忘れません!
――オーディションの総合プロデューサーを務め、ドラマの企画・原案も担当された秋元康氏とのやりとりで印象の残っていることはありますか?
ドラマ出演者の発表のときに、「ストイックさが見えた」などと評価してくださって、秋元さんからそういうお言葉をいただけると思っていなかったのでうれしかったです。
――「私が女優になる日_」season2の開催が発表された際には、「飯沼愛さんは、撮影の後半には、すっかり女優の顔になっていました」とコメントされていましたね。
秋元さんがですか!? 今知りましたが、めちゃくちゃうれしいです!
■ゴール決めず「予想もできないような未来になったらいいな」
――主演という大きな経験をされましたが、今後の目標を教えてください。
今はたくさん経験を積んで、行けるところまで成長したいという思いが強いです。ただ、いくら経験を積んでも初心を忘れず地に足をつけて、天狗にならないように気を付けたいと思っていて、周りの友達にも「ちょっとでも私が調子に乗っていたら注意してね」とお願いしています(笑)
――友達がしっかり見張ってくれているんですね! 行けるところまで成長したいとのことですが、どんな将来を思い描いていますか?
具体的なことはまだですが、理想は、自分も想像がつかないようなことをできているようになりたいです。芸能界に入ることも想像してなかったので、どんどん新しいことに挑戦して、ゴールを決めずに、予想もできないような未来になったらいいなと思っています。
――雑誌のグラビアにも挑戦されていましたが、演じる以外の仕事にも興味はありますか?
雑誌の撮影はすごく楽しいので、これからもっと頑張っていろんな雑誌から依頼をいただけるようになりたいですし、しゃべるのが好きなのでいつかラジオもやってみたいです。「ラジオネーム誰々さん」みたいな感じでお悩み相談をやってみたいなって(笑)