嵐の松本潤が主演するテレビ朝日系ドラマ『となりのチカラ』(毎週木曜21:00~)は、ドラマ『家政婦のミタ』(11年)や『過保護のカホコ』(17年)で知られる人気脚本家・遊川和彦氏によるオリジナルドラマ。松本演じる、思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な男・中越チカラが、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決し、強い繋がりを持っていく様子を描く社会派ホームコメディで、第1話はタイトルがTwitterで世界トレンド1位となる盛り上がりを見せた。

第1話から大きな存在感を放っているのが、舞台となるマンションの601号室に住んでいる上条知樹。10年前に世間を震撼させた凶悪少年犯罪事件の真犯人「少年A」だと噂されるミステリアスな青年だ。今回は上条を演じる俳優・清水尋也に、役どころや松本の印象はもちろん、タイトルにちなんだ清水の“人となり”を表す3つのキーワード、今作のテーマである人とのつながりについてたっぷりと話を聞いた。

  • 俳優の清水尋也

    俳優の清水尋也

■松本潤は「現場全体を見ているかっこいい座長」

――主演を務める松本潤さんの印象を教えてください。

幼い頃からずっと見ていた存在なので、まさか共演させて頂けるなんて……恐縮です。この貴重な機会にたくさん勉強させていただきたいと思っています。松本さんは、お芝居はもちろん現場全体を見てくださっているかっこいい座長です。僕が撮影初日に遊川(和彦)さんとモニターを見ながら役作りについて話をしているときに、松本さんと上戸(彩)さんもモニターチェックをされていて「難しい役だよね」と声をかけてくださいました。

――現場の雰囲気はいかがですか。

僕だけ他の方よりクランクインが遅かったので、参加したときにはすでに現場の空気が出来上がっていました。なので、子役の子たちにはまだ警戒されているかもしれません(笑)。松本さんや上戸さんをはじめ、皆さん撮影の合間には冗談を言い合ったりと楽しく会話をされていますね。子役の子たちも気を使いすぎずのびのびとお芝居をしています。

■苦手なものは動物、虫、鳥、高所、ジェットコースター

――清水さん演じる謎多き上条はとても存在感があり、今作で改めて清水さんの魅力を発見する方もたくさんいらっしゃると思います。そこでタイトルにかけて「清水さんの“人となり”」を教えていただけないでしょうか。「清水尋也は○○な人」というキーワードを3つほどいただけるとうれしいです。

これまであまり言っていないことのほうがいいですよね。まずは「ビビリな人」です。隠しているわけではありませんが、そういう印象を抱かれることがないので知らない方にとっては意外かもしれません。基本的に動物が怖いんです、人間以外の(笑)。猫や小型犬は大丈夫ですが、大型犬がいるとすれ違う瞬間に襲われたらどうしよう……とか(笑)。虫も苦手で、鳥も怖いです。あとは歩道橋さえ怖いレベルの高所恐怖症。ジェットコースターも無理ですね。

――怖いものが多いのは意外でした。では、もしそういったお仕事が来たら断りますか?

いや、極力顔に出さずに頑張って乗り切ります。

――バンジージャンプでも?

あー……(笑)。見る方が楽しんでくださるのなら頑張ります! 2つ目は……「悩まない」人。自分のことも、他人のことも何も悩まない。友達に相談されたときも「この人はこの言葉がほしくて今相談しているんだな」という瞬間があるじゃないですか。もう心が決まっているパターン。そんなときは「こう言ってほしいんでしょ」と言いますし、自分が違うと思ったらハッキリそう言います。もちろんそんなコミュニケーションが取れる関係性あってのことですが、思ったことははっきりと言うようにしています。

――ご友人にとっては、それが一番いいアドバイスかもしれないですよね。では最後に3つ目を。

最後はどういう系統がいいですか?

■役者として幅を広げるための体づくり

――性格面でのことを2つお伺いしたので、お仕事の話につながるような「人となり」をお伺いしたいです。

では「最近鍛えている人」でどうでしょうか。若いうちは線の細いビジュアルをミステリアスだと言ってもらえることもありましたけど、22歳にもなると学生役も減ってきているので、役者として幅を広げるために見た目から男らしさみたいなものを身につけていきたいなと。体を鍛え始めて、そのスタートダッシュを切ったところです。

――ありがとうございます。「ビビリな人」「悩まない人」「最近鍛えている人」ですね! ではまたドラマの話に戻りまして、脚本を読んだ感想を教えてください。

マンションの住人たちが抱えるさまざまな悩みやドラマが描かれているので、いろんな境遇の人に刺さると思いますし、ほっこりさせられる素敵なドラマです。遊川さんならではのいい“抜け感”があるというか。映画と違い、テレビは人の生活に組み込まれているもの。遊川さんの過去の作品からも感じたのですが、人の生活に馴染む絶妙な塩梅が魅力的だと思います。