『今日もマンガを読んでいる』は、TBS時代に執筆したエッセイ「拝啓、貴方様」も収録。今回の出版にあたり再度読み返した際に、宇垣は若さを感じたという。

「2017年から2019年に書いたものなので、若いなって(笑)。その瞬間の若さや、尖っている時期じゃないと出てこない言葉や焦燥感みたいなものがあって、今後出せるものではないので新鮮でした」。

どんなところに若さを感じたのか尋ねると、「今の私だったらそこまで心の針が動かないだろうなということに対してすごく針が振れていたり、怒ったり感傷的になったりしていて、若いなあと思いました」と答えた。

昨年4月に30歳を迎えたが、心境の変化は「全くない」と言う。また、「よくしてもらっている先輩たちは、『30代楽しいよ』『40代はもっと楽しいよ』と言ってくれる方が多く、楽しみにしている部分が大きいです」と年齢を重ねていくことを楽しみに。

「何歳になったから何々しなきゃという人もいると思いますが、私の好きな先輩たちは『やったー! もっと自由になった』と楽しんでいる方が多いので、私もそういう方たちの仲間入りをしたいです」。

さらに、「いくつになっても、いつも楽しそうな人でいたい」と続け、「自分で楽しいことを見つけて楽しんでいる人って素敵だなって思うので、自分もそうありたいし、そのためにも新しい価値観など常々アップデートしていけたら。それこそ昔だと『この年になって結婚していないなんて』と言う人もいたと思いますが、今そんなこと言っている人は恥ずかしい。そういうことをちゃんとアップデートしていきたい」と語った。

宇垣自身も、何歳までに結婚したいという考えはない。「結婚したいと思った人がいた時にするべきで、何歳までにしなきゃいけないとは思っていません。結婚しても楽しいと思いますが、結婚していない今もとても楽しいので、特にこだわりはありません」。

漫画や小説、映画など、エンタメをこよなく愛する宇垣。「好きなものを追いかけたり集めたりすることが好きで、人生楽しいなって日々感じています。時間が足りないくらいです」とにっこり。「最近海外のドラマも見るようになりました」とさらに好きなものが増え、いろいろな配信サービスに加入して海外ドラマも楽しんでいることを明かした。

今後、仕事に関してどのように思い描いているのだろうか。「お仕事はご縁なので、自分で選ぶことはなかなか難しいと思いますが、今後もいろんな新しいことにチャレンジしていきたい」と幅広い仕事に意欲を見せ、「ただその中で、書くことはやはりすごく好きなので、これからも続けていけたらうれしいです」と補足。やはり執筆業は、宇垣にとって特に大切な仕事になっているようだ。

■宇垣美里
1991年4月16日生まれ、兵庫県出身。2014月4月にTBSに入社。アナウンサーとして数々の番組に出演。2019年3月にTBSを退社し、同年4月よりオスカープロモーションに所属。現在はフリーアナウンサーとして、テレビ、ラジオ、雑誌、CM出演のほか、女優業や執筆活動も行うなど、幅広く活躍している。