インターネットイニシアティブ(IIJ)は1月18日~21日の4日間、インターネットの最新技術動向や、同社の最新情報などをエンジニア自身が語る講演会「IIJ Technical WEEK 2021」を開催した。今年も昨年と同様、全講演がオンライン配信というかたちでの実施となった。2日目となる19日の講演内容をダイジェストでご紹介しよう。

  • IIJ Technical WEEK 2021

2日目のテーマは「インターネットバックボーン運用」。第1セッションは、「世界のインターネット事情」と題して、IIJ 基盤エンジニアリング本部の松崎吉伸氏が担当した。

  • IIJ 基盤エンジニアリング本部 運用技術部の松崎吉伸氏。「maz」のハンドルネームで知られるベテランエンジニアで、普段は海外を飛び回って国際会議などに出席している

松崎氏は世界中を飛び回ってネットワークエンジニア関連のイベントなどに出席されており、今回はブータン、バングラディシュ、キューバのインターネット事情を紹介。

  • ブータンで開催されたネットワーク関連のイベント。ブータンは山間の国だが、インターネット環境は意外と良く、首都では光ファイバーやLTEが利用でき、5Gのサービスも間近だとか

  • バングラディシュのイベントの様子。イベントの後にご飯に連れて行ってもらったら誰か知らない人の披露宴だった、というワイルドな話も

  • キューバで開催された会議の様子。インターネット環境はあまりよくなく、たまにテザリングを提供してくれる人が野良Wi-Fiスポットのような役割を果たしているらしい

松崎氏はネットワーク運用における4つのポイントを挙げ、これを学ぶ場としてコミュニティへの参加が重要であること、こうしたコミュニティが実施しているイベントなどに参加するべきであることなどを紹介していた。日本ではJANOGなどのネットワークエンジニア向けのコミュニティがあるが、IIJが開催するTechnical WEEKなどもこうしたイベントの一つだ。現在は新型コロナの影響で、リアルで顔を合わせる機会は少ないが、感染症が一段落してまたイベントが開催できるようになったときは参加してみてはいかがだろうか。

  • エンジニア同士の人脈形成の場として、イベントへの参加を呼びかける松崎氏。思い切って運営側に飛び込んでみるのもいいとのこと