――「若者のテレビ離れ」と言われていますが、そんな中でも番組を楽しんでいるおふたりが感じるテレビの魅力は何ですか?
ミユキ:これはいろんな方に質問して聞いて納得したことでもあるんですけど、テレビはきっかけ作りになると思うんです。受動的に見るので、見るだけで情報が入ってくるじゃないですか。だから今まで興味がなかったものとかに、新しく興味が持てるきっかけになるし、私がそれで新しいことに出会うということもあったので、そう思いますね。佐久間さんも「きっかけ作りになるような番組を目指している」とおっしゃっていて、そこにテレビの魅力があるんじゃないかなと思います。
――テレビを見て、新しい芸人さんを知るということもありますよね。
ミユキ:それもありますし、興味のなかったアニメとか漫画とかもそうですね。ネットで調べちゃうとテレビ見てるよりどんどん詳しくなるけど、実はいろんな音楽があることを知らないし、そういうのを知れるのがテレビだなと思います。
アンナ:YouTubeとかTikTokだったら、見た履歴が分析されて、レコメンドがホーム画面にたくさん出てくるというのがあると思うんですけど、テレビってパッとつけた番組が自分の興味ある番組とは限らないじゃないですか。でも、なんとなくチャンネルを回して「好きだな」って思える番組に突然出会えたりするので、そういうのはすごい魅力的だなって思います。芦田さんも「レコメンドされてばっかりじゃ、自分の脳を使わない。テレビから一方的に受けることで趣味とか視野も広がっていく」とおっしゃっていて、その通りだと思いました。
■朝にバラエティ…『ラヴィット!』は「革命」
――逆に、今のテレビに対して「こうしてほしい」「こうなってほしい」と要望することはありますか?
ミユキ:個人的な疑問になってしまうんですけど、午後6時台って全部ニュースやってるじゃないですか。自分としては何でここにバラエティを持ってこないんだろうって思ったりしますね。あとできれば、1週間のニュースの要点を15分くらいにまとめた番組があると、テストの時事問題対策に役立つなって思います(笑)
――そうすると、朝に『ラヴィット!』(TBS)が始まったのは、画期的ですよね。
アンナ:『ラヴィット!』は、朝って絶対ニュースみたいなイメージだったのに、その中で大喜利をやるっていうのが、個人的には革命でした。しかも、いわゆるゴールデンで活躍されてる芸人さんじゃなくて、賞レースとかで結果を残した若手芸人さんが出てくるので、そういうのもすごいありがたいです。
――そんなアンナさんが、他にテレビへ要望することは何ですか?
アンナ:バラエティ番組って芸人さんにとっても、俳優さんにとっても、一種の宣伝だと思うんですよ。芸人さんだったらライブとか、俳優さんはドラマとか映画に重きを置く人も多いと思うんですけど、特にゴールデンとかだと宣伝で出てくる方が多いじゃないですか。そうすると、笑顔とかを作ってるなって思っちゃう瞬間があるし…。告知が嫌なわけじゃないし、そういうのはしょうがないっちゃしょうがないと思うんですけど、もっと心から楽しんでほしいなって思います(笑)