初日最後となる第4セッションは「オンラインイベントの配信の裏側、誰がどんなことをしているの?」と題し、今回のTechnical Week 2021も含めた、IIJの動画配信を担当するスタッフが実際にどのような作業をしているかが紹介された。

筆者はIIJのイベント配信を可能な限りチェックしているが、技術的にもクオリティ的にも、回を重ねるごとに新しい試みや進化が見られる。こうした配信を支えているのが配信チームというわけだ。

  • 左から、IIJ 広報部 山口隼一氏、xSPシステムサービス部 コンテンツ配信サービス1課 今西亮太氏、JOCDN 宮地慧氏、モデレーターにIIJ 広報部の堂前清隆氏。こうした絵と実写の合成などもすべて配信チームが行なっている

配信チームでは今西氏がミキサーを、宮地氏がスイッチングを、山口氏がモニタリングやZoomのオペレーション、質疑応答対応を担当しておられるとのことで、個人オペレーションも多いYoutuberなどと比べると、思ったよりも大人数でやっていると感じた人もいるのではないだろうか。

  • 先日、IIJの決算発表会のライブストリーミングを行った際の現場の舞台裏が公開されている。数十名のメディア取材陣からの質問などもハンドリングしながら、トラブルのないよう配信する

スムーズな配信には最低でもこれだけの人員が必要で、もしカメラやマイクを固定にしない場合は、さらに人員が必要になる。すべて自前で用意するのか、アウトソーシングしたほうがいいのかなども含め、これから新製品発表などをリモートで行いたいと考えている企業などには参考になるのではないだろうか。次の機会があれば、使用しているソフトや機材などの構成についても紹介してほしいところだ。

IIJ Technical WEEKは、普段表舞台になかなか出てこない同社のエンジニアが顔出しでさまざまな技術やサービスを自分の言葉で紹介するイベントだ。IT系エンジニアの方はもちろん、エンジニアを目指す学生やIT系技術に興味のある方、他業種の仕事ぶりを参考にしたい方などにとってよい刺激になるはずだ。21日(金)まで開催されているが、各セッションは録画でも確認できるので、興味のあるセッションがないか、まずはチェックしてみてはいかがだろうか。